『季刊邪馬台国』で“自著を語り”ました! | 邪馬台国と日本書紀の界隈

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邪馬台国熊本説にもとづく邪馬台国・魏志倭人伝の周辺と、一から始める日本書紀研究について
ぼちぼちと綴っていきたいと思います。


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 今回は私事で恐縮ですが…。

 11月29日発売の『季刊邪馬台国』133号で、拙著『邪馬台国は熊本にあった!』を紹介していただきました。「自著を語る」というコーナーで、本の概要をまとめています。2ページいただきましたが、私の論の核となる「魏志倭人伝」後世改ざん説の論旨を詳しく語るには行数が足りず、ポイントをかいつまんでの説明となりました。

 

『季刊邪馬台国』133号。好評発売中!のはずです。今号の総力特集は「国津神のあしあと〜神話と考古学研究から出雲(山陰)地方を探る〜」ですが、私としてはどうしても「レポート 邪馬台国九州大会in熊本」に目がいきます。「自著を語る」は、ちょうどそのレポートに続けて掲載いただいており、いい感じです。

 

 『季刊邪馬台国』は1979年創刊だそうです。正直申しまして、毎号購読していたわけではありませんが、学生時代にも気になる内容の号は購入して読んでいた記憶があります。そして、『季刊邪馬台国』といえば安本美典氏(永く責任編集者を務められた)であり、安本美典氏といえば邪馬台国「甘木・朝倉説」「東遷説」です。九州説とはいえ、論旨の異なる「熊本説」の拙著をご紹介いただいたことに感謝しています。

 

 安本先生は「邪馬台国の会」を主宰されています(私は一応「邪馬台国の会」の会員でもありますので、「先生」とさせていただきました。月1回東京都文京区で講演会が開催されていて、その場で無料で会員になれます)。10年近く前、この会の存在を知り参加したのが、私が邪馬台国研究にのめり込んでいったきっかけでした。なかなか毎回の講演会に参加することは難しいのですが、参加する度に先生のあらゆる分野に及ぶ広く深い知識に驚かされています。

 

 ところで、私が現在悪戦苦闘している古代天皇の在位年代についても、安本先生は専門である統計学を駆使してその「平均在位年数」というものを導き出されています。そして、その数値を用いて第31代用明天皇の没年583年からさかのぼれば、神武天皇の没年推定値は西暦283年頃になるとされています(2017年10月22日 邪馬台国の会資料より)。

 私が古代天皇の無事績年を除いて作成している年代表(2017年11月現在)では、神武天皇の没年は261年になっています。

*ただし、『邪馬台国は熊本にあった!』のあとがきでも書いたように、私は現在のところ漠然とですが、崇神天皇=神武天皇(さらには=山幸彦)と思っていますので、この261年には信ぴょう性を求めてはおりません。

 

 比較的近い年代観なので心強いと思う一方、「平均在位年数」についてはここまで明快に割り切り、頼ってよいのかというところには若干疑問を感じています。もちろん、安本先生の科学的なアプローチは素晴らしいと思います。また、つねに「再現性(誰でもがその事象を検証可能であること)」を求められる姿勢には感心させられています。しかし、統計学から導かれた平均在位年数はあくまでも「可能性の高い目安」だと思うのです。たとえば、私がこのブログで提起したように、継体天皇と仁賢・武烈天皇が複雑に並立していたなどと考えると、厳格な適用ができなくなってしまいます。ですから、大まかな指標として用いるのには有効だと思いますが、やはり最終的に個々の天皇の真実にたどり着くには、『記紀』などの文献解釈や古墳をはじめとする考古学的成果を細かくみていくしかないだろうと思っています。

 

 また、古代史の一大テーマである「邪馬台国」と「ヤマト王権」の関連性についても、先生は邪馬台国「東遷説」を唱えておられます。その論拠の一つとされる、甘木・朝倉一帯の地名と大和の地名にみられる多くの一致については、詳細に検討され説得力があります。(ただ、「熊本説」の私が納得するわけにはいきませんが…)

 残念ながら、私の中では「邪馬台国」と「ヤマト王権」はまだしっくりと結びついてはいません。まずは、ヤマト王権黎明期の最重要人物であると考える崇神天皇まで、さかのぼって「原日本紀」の復元を進めていくしかないと思っています。その時点で両者の関連性が多少はっきりと見えてくるのではないかと期待しながら、です。

 

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拙著『邪馬台国は熊本にあった!』(扶桑社新書)

 

 

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