今日は、2015年に上映された映画「何以笙箫默」(邦題:マイ・サンシャイン)の主題歌、那英(ナーイン)の『默』の紹介です。
MVでは、この映画の主人公"何以琛"を演じる黄晓明が、那英と共に歌詞に合わせて手話で語りかけてくる演出で、映画のシーンを交えながら、白黒の映像で映画の切ない世界観をうまく表現しています。
こちらが、映画の予告編。
タイトルの「何以笙箫默」の"笙箫"は楽器の名前。直訳すると"何故、笙箫は黙って(鳴らないで)いるのか?"
主人公の女性"赵默笙"は、想いを寄せる男性と再会するも、訳あってなかなか結ばれないという切ないラブストーリーです。恋愛モノにありがちな障壁=秘密がある、つまり、黙る理由があるという訳。
そして、タイトルと、ヒロインの名前"默笙"、主題歌の題名『默』をかけているのです。
さて、那英が歌う『默』ですが、2016年10月放映の「中国新歌声」国庆演唱会(国慶節の特番)の中でメドレー(中国語で"串烧"と書きます。面白い当て字ですね。)で披露されており、これがとても良かったので紹介します。
メドレーは、彼女の代表曲、『相见不如怀念』⇒『默』⇒『白天不懂夜的黑』⇒『征服』と続きます。
那英の声の調子はイマイチなのですが、刘卓バンドの演奏は最高です。演唱会なので、よりライブ感のある雰囲気。『征服』なんか、アレンジが秀逸な上に、高飞のギターが兎に角カッコいい。
スタジオ収録と違って、高飞らバンドメンバーの勇姿もまあまあ映っている。
5:25-5:50辺りの高飞のカッティングだけでも聴いて欲しい。
因みに、『相见不如怀念』ですが、元歌はASKAの『Girl』。
「中国好声音 第三季」 の总决赛(最終決戦)の 演唱会のオープニングで、このシーズン優勝した张碧晨とも一緒に歌っており、こちらもレベルが高いパフォーマンスでした。(张碧晨が上手過ぎる。)
次の映像は、タイトルに「日中友好コンサート」とあり、おそらく2006年来日時の映像のようです。
バンドもおらず音は当て振り、那英も緊張気味で、先の演唱会の映像と比べるとショボイこと。
C-POPの歌番組は、やっぱりパフォーマンスのレベルが高くて良い
彼女、2010年には初来日コンサートを開催していたんですね。
続いて、カバー編です。
先ずは、張惠妹(アーメイ)が、梦想的声音の第1回目に披露した『默』。
豪華な演奏とアーメイの迫力あるハスキーボイスがたまりません。
続いて、「中国好声音 第四季」のオープニングで、周杰伦(ジェイ・チョウ)がカバーしたバージョン。
4人の导师(教官役)のメドレーの一部なので短いですが、こちらも良いですね。
C-POPのススメ②で紹介した通り、「中国好声音 第四季」と「中国新歌声 第一季」に出演した庾澄庆(ハーリン)、那英(ナーイン)、周杰伦(ジェイ・チョウ)、汪峰(ワンフォン)の4人の組み合わせは、私にとって最強メンバーであり、彼らが披露したメドレーはどれも最高傑作だと思います。
最後に、「歌手2017」の张杰のカバーです。彼は、最近アイドル的存在から実力派歌手へ急激に変貌を遂げており、本当に活躍めざましいので、これからも大注目です。
因みに、テレビドラマ版「何以笙箫默」のオープニング曲『My Sunshine』は、彼が歌っています。
裏声の使い方が自然で素晴らしい。
以上、数多くの名曲が生まれる、映画とのコラボソングでした。