思い出とセット | くずもち日記| 創業昭和30年 伝統の江戸久寿餅 山信三代目 小山信太郎

思い出とセット

お蔭様で

東武百貨店

発酵食マルシェ

お開きになりました。

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船橋のお客様

非常に優しい方が多かったです。

 

シニア世代がお客様

 

久寿餅を試食すると

「あら美味しい!!

久しぶりに食べたわ。

 

父が酔った時

母のご機嫌取りに

上野駅で買って帰ってきたのよ~」

 

 

「懐かしいわね!!

あれ!!ハート!!

これも久寿餅!

 

ありゃま

長生きしてたら

久寿餅がハートになってしまった・・・

 

長生きするもんじゃないわね。」

 

 

 

「あら、久寿餅!!

うちの母が大好きでね

 

変わった母で

毎日ずっと食べてたの。

 

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腸活!!

 

そうだったの~それで母
元気だったんだ!」

 

思い出とセット

 

「母が久寿餅を大好きだったの

 

あたし母が嫌いでね。

 

ずっと一緒に住んでいて

介護もしたのよ。

 

母とは喧嘩ばかりだったわ。

 

親戚の集まりがあると

妹が

久寿餅を買ってきて

ゴマすってさ

あたしがいない

裏でお小遣いもらってるの。

 

ほんと

その時、妹も母も久寿餅も嫌いだったわ。

 

いま

久しぶりに

試食したら

いやなこと思い出しちゃったけど

 

美味しいね。

 

母が亡くなった時

許せたの。

 

嫌なあたしがいたこともわかったわ。

あの時

お互い解放されたのよ

 

いや~

なんでこんなことしゃべってるんだろう。

 

もうひとつ試食させて」

 

「どうぞどうぞ」

 

「おたくの久寿餅

美味しいじゃない!

 

何年振りだろう食べるの。

 

あたしひとりだけだから

量は買えないけど

買ってくわ。

 

おひとつちょうだい。

 

仏壇に供えて

母とお話してから

食べるわね」

 

 

思い出話で涙しながらお客様

買っていかれました。

 

和菓子

発酵食品

 

昔からあるものには

なにかしら物語があるものですね

 

催事販売

直売を通じて

美味しいと

笑顔になり

 

そして

心豊かになっていただき

思い出になる。

 

シニア世代には

当たり前ですが

 

いまの30代以下は

こういう思い出が核家族化と共に

すくなってきています。

 

ここに貢献したい

 

思い出とともにあるもの。

 

そして

 

月日を経て

東京に来たら

江戸久寿餅だろ

ってなることに

命を懸けていきます。

 

気付きをいただき

東武のお客様に感謝申し上げます!!