ヤマライ カキ通信 2013 ー号外ー
『シェフのカキ通信』
2012年(平成24年)から2013年(平成25年)にかけての冬のカキシーズンは
カキにとって鬼門の年となったようです。
ここのところ毎年のように続く、夏の猛暑の影響、特に平成24年の観測史上
最も暑かった夏はこの冬のカキにはとても酷だったようです。
夏の海水温の高止まりが冬まで続き、いくらこの冬寒さが厳しいとは言え、
カキの体力を想像以上に弱らせたのかも知れません。
私達もカキの身太りの個体差が大きいと感じています。
そこに追い打ちをかけるようなノロウイルス。
確かにノロウイルスと聞けば1番にカキが疑われてしまいますが、
ノロウイルスはカキに限られたものではありませんし、カキは充分に加熱し
何の心配もいらないように調理されています。
特にヤマライにおいてはノロウイルス対策は万全を期しておりますので
安心していただけるものと確信しております。
カキは養殖とは言え、エサを与えて育てるのではありません。
カキ自身の生命力と生育力にどれだけの良い環境を整えるかに養殖業の人達は
日々努力しています。
その心苦に思いを馳せる時、私達はその年その年の海の恵みを素直に
感謝とともに受け入れ地球環境や生活環境が海の生き物に与える影響を考え
両手を合わせます。
年が明けカキの成長も揃って身太りも充分になっています。
ようやくカキ業者さんも胸をなで下ろす時が来たかもしれません。
ぜひ多くのお客様にヤマライに足を運んで頂き、カキの自然の恵みを味わって
頂きたいと思います。
平成25年1月 シェ・ヤマライ シェフ