たまにはこんな話も
昨日報道されていたNISAの制度改正の件
ちょっと前から噂レベルでこうなるんじゃね?って話はありましたが一応政府としての方針が明言されましたね
NISA制度については、詳しく書いているサイトなりブログなり溢れていますので、知らない方は検索などしていただければ
この日経の報道で言えば改正のポイントは
NISA制度の恒久化
非課税期間の無制限化
非課税枠の増額
といったところ
あとはあれか
一般NISA→二階建ての新NISAになる予定だったのが取りやめになって、一般NISAとつみたてNISAの2つの制度が並立するというのが明確になったのかな?
まあ、これで貯蓄から投資へという流れがどのくらい加速するのかとかは何とも言えんなぁと思うけれど、恒久化と非課税期間の無制限化については、長期にわたっての資産形成という制度の趣旨からすれば本来の形になったんじゃないですかね
非課税枠の増額については、富裕層優遇という声もあるっていう報道もありますが
(非課税枠がどのくらいに設定されるかにもよりますが)この制度のメリットを大きく感じられるのはもっと一般的な層(リンク先の記事では「中間層」と言ってますね)だろうし、各自が利用できる範囲で活用すれば良いんじゃないかなと思います
ともあれ、現在制度を利用している身からすれば、今回の改正は(報道された政府方針の通りになるのだとすれば)非課税で運用できる額・期間が延びる(無制限になる)というのはありがたいこってす
こうなると、次の焦点は現行の一般NISAの制度を引き継ぐ制度が今の形のままなのかというところと、非課税枠の増額がどのくらいになるのかといったところですかね
非課税枠増額については、年ごとの限度額+生涯を通じての上限を設けるというような話もありましたが、どうなるのかな
ただ、この報道を見ていて思ったのは、つみたても一般も非課税期間の無制限化するんだとすれば(現行はつみたてが20年間、一般が5年間と違いがある)、一般NISAに一本化した方がシンプルなんじゃないのかなぁと
一般NISAでも(つみたてNISAと同様の)投資信託の積立も可能なので、2つの制度が必要かなぁというのは疑問
投資初心者は、商品が比較的リスクの低い投資信託なんかに限定されているつみたてNISAを入門編にして資産運用をまず始めるというような感じで(報道や証券会社のサイトあたりで)紹介されていること多いですが、つみたてNISAで購入可能な投資信託は(当然ですが)元本保証されているわけではないですし、特に外国株式100%の投資信託なんかだとそれなりに上がったり下がったりしますしホントに投資初めてという人だとそれなりに不安を覚えたりはあるんじゃないかなぁ
まあ、長期の積立前提とすれば上がっていく「はず」ということを前提として積立て投資するわけですけどね
そんなことを考えると、そもそもつみたてNISAという制度が必要なの?と思ったりもします
現行制度だと
つみたてNSIA=少額(40万/年)×投資期間長い(20年)=総額800万
一般NISA=比較的まとまった金額(120万/年)×投資期間短い(5年)=総額600万
と、まとまった金額が手元にあるかどうかというところや利益を得るために使える期間の長短で棲み分けを想定していたということなんでしょうけど、投資期間が無制限なら一般NISAに一本化で問題ないと思うんだけどなぁ……
で一本化したうえで、年ごとの枠も無くして、生涯を通じての総枠だけ決めた方がわかりやすい気もするんですよね
そうすれば、その時々の所得と支出の状況に応じて多く投資できる年は増額して、投資に回す余裕がない時はお休みしてっていう対応も柔軟にできるように思んですがどんなもんなんだろ
若い頃は少額の積立から初めて、家計に余裕が出てきたら大目に投資していくっていうようなことができればその方が使い勝手は良くないですかね(年ごとの枠設定+枠が繰り越せない現行の制度だと、目いっぱい投資できなかった枠は以降は使えなくなってしまう)
正直、今の制度はわかりづらいよなぁと思うところもあって、そんな妄想もしています
ともあれ、政府方針は明示されたので改正に向けて(今のところは)利用者にとって良い方向での改正になりそう
次は12月中に閣議決定される税制改正の大綱でどういう方針が示されるのかを楽しみに待つ感じでしょうかね