世界を荒らし回ったという経歴
圧倒的な強さ
ブオーンの圧倒的な強さはプレイヤーならご存じの通り。
ミルドラースより苦戦したという人も多いのではないだろうか?
そんなブオーン、現代でも十分な強さを発揮していたが、過去にはそれを上回る強さをもっていた可能性がある。
現代では主人公たちによって割と早く倒されている。それもルドマンが支度をしている間に。
それに比べてルドマンの先祖(ルドルフ)は壺に封印するのがやっとであった。
ルドルフには魔物退治を生業としていたという設定があり、ブオーンを相手に立ち回ったところを見ても相当なツワモノであることが分かる。
そんな彼が倒せなかった。壺に封印するのがやっとだった。
過去のブオーンがそれだけ恐ろしく、強かったという事だろう。
そうお考えの人もいるかも知れない。
だが、設定上は主人公や天空の勇者(息子)どころか、仲間モンスターでさえ倒せてしまうのだ。
ルドルフは壺に封印するのがせいぜいだったのに、現代では主人公に従うモンスターにすら倒されてしまうブオーン。
恐るべき巨体
とにかくでかい。
見はらしの塔よりでかい。
こんなでかいモンスターが他にいるのか?というぐらいでかい。
おそらく歴代のモンスターでもコイツほどでかい奴はそういないだろう。
ミルドラースやエスターク、マスタードラゴンですら及ぶまい。
このでかさ一つで覇権が取れるレベルである。
それにしてもどれだけ食べたらここまででかくなるのだろうか?
というか、これだけでかいと毎日相当な量を食べないと飢え死にしかねない気がするのだが。
もしかしたらブオーンは好きで荒らし回ったのではなく、たくさん食べないと生きていけないから人間を襲っていたのかも知れない。
色違いがいない
いわゆるラスボスや大魔王に分類されるモンスターには色違いがいない。基本的に。
ブオーンにも色違いはいない。
魔王級のバラモスやデスタムーアに仕える四大魔王にすら色違いがいることを思えば、いかにブオーンが特別な存在かが伺える。
コイツ、実は魔王よりランクが上なんじゃないか?
世界の地形が変わっている謎
4と5は同一世界という設定なのだが、本当にそうなのか?と思うほどに世界の地形が変わっている。
あくまで可能性だが、ブオーンが世界を荒らし回ったせいで地形が変化したのかもしれない。
まあそれでも不自然なほど地形が変わりすぎなのだが。
実は魔界のはみだし者?
レヌール城に住み着いていたおやぶんゴーストはリメイク版では魔界から移住してきたはみだし者という設定がある。
ブオーンも実は魔界のはみだし者で、あまりに乱暴なものだから人間界へと追いやられた、なんて可能性もあるのではないか?
もしブオーンが人間界出身のモンスターで、ブオーン属としてある程度数を増やしてるなら、結構な事件が頻発しそうなものだが、というか人間界が終わりそうだが、ブオーンが人間に被害をもたらしたという話は150年前のルドルフの一件しか出てこない。
ということはブオーンは人間界出身ではなく、魔界からやってきたモンスターの可能性が高いようにも思われる。
ちなみに画集「ドラゴンクエストモンスターズ」によればブオーンは一属一種一個体であり、後にも先にも一体しか存在しないとの記述がある。なぜ一体しか存在しないのか?その理由は定かではないが、それだけブオーンが特殊な存在であるという事だろう。もしかしたら人間か、はたまた魔族によって創られた存在なのかも知れない。
ミルドラースが尊敬される理由の裏にはブオーンがいた?
ミルドラースは元人間であるにも関わらず、魔界の神としてモンスターたちから絶大な尊敬を集めている。
その理由とはなんなのか。
進化の秘法を用いたからか?
たしかにそうであればピサロやエスタークの列に並んだ、大魔王の後継者として認められるかもしれない。
だが、それだけでこんなに尊敬されるだろうか。
もしかしたら魔界には先代の王(暴君)がいて、ミルドラースがそれを打ち倒したからではないか?
もっと言えば、その先代の王がブオーンだった。
そしてブオーンは人間界へと追い出された。
怒りの矛先は人間へと向けられ、世界を荒らし回る原因になってしまう。
まぁ、あくまで想像であるが....。
新作「ドラゴンクエストモンスターズ3 魔族の王子とエルフの旅」(4の前日譚)ではピサロの父親、魔界の王としてランディオル大帝が登場する。
5の魔界と同一であれば、ミルドラースより前に先代の王がいた事になるので、ブオーンがその一人であった可能性はある。
ドラクエ10におけるブオーン
ドラクエ10ではブオーンが再登場し、ナドラガと激闘を繰り広げる。
本作では外の世界より飛来せし、大いなる力を持つ異形の者(魔神族)という設定があるが、ブオーンが魔力を失った姿、通称プオーンが息子として登場するなど、ドラクエ5とは世界線が異なる(少なくとも5のブオーンとは別物)。よってドラクエ5のブオーンの考察の材料とするのは厳しいだろう。
元ネタはピッコロ大魔王?
かつて世界を荒らし回った魔族が、ある一人の男によって容器の中に封印された。そして長き時を経て復活。主人公たちと対決する。
この文面、なにか思い出さないだろうか?
そう、ドラゴンボールのピッコロ大魔王である。
ブオーンのモデルは同じく鳥山明が手掛けたピッコロ大魔王ではないか?と、巷では噂されているのだ。
ドラゴンクエストとドラゴンボールは互いに影響を与え合っており、ドラゴンボールにドラクエのモンスターが登場した事もあった。ピッコロ大魔王の腹心であるピアノがバラモスそっくりなのは有名である。
ブオーン以外にも、ゲマ、ジャミ、ゴンズなどはフリーザ、ドドリア、ザーボンがモデルとなっているという説があり、ゲマがパパスを殺害するシーンはフリーザが悟空の父・バーダックを殺害するシーンと完全に一致している。
冴えないメガネの中年男(プサン)の正体が神様(マスタードラゴン)だったという展開も、ドラゴンボールの冴えないメガネの中年男(シェン)の正体が地球の神様だったという展開にそっくりだ。
ミルドラースの姿はナメック星人だし、身に付けている物もフリーザ軍のジャケットに似ている。
こうして見るとドラクエ5には妙にドラゴンボールの影響を感じさせる部分が多い。
話は逸れたがブオーンの元ネタがピッコロ大魔王であるということは、ブオーンもまたそれだけの影響力と実力をもった魔族である、というイメージが制作側にもあったのかも知れない。
ちなみにリメイク版ではブオーンは倒された後再び封印され、なんやかんやで仲間になってくれる。このあたりもピッコロ大魔王が後にマジュニアとして悟空たちの仲間になるという流れと一致している。
ブオーンがピッコロ大魔王のオマージュキャラである可能性は、かなり高いと見ていいだろう。