《採用情報》京都駅店パート募集中!
京都・清水・五条坂 やまなか雅陶
先日、重く冷たい雨が滴る夜。
人生に一度見られるか見られないか、とても貴重な経験をしました。
阿闍梨様とすれ違ったのです。
ただ
すれ違っただけです。
入山されるまでお付きの方達と供にされてましてその先頭を行かれます。(恐れ多いのでずっと後から撮影しました。右の自転車のおじいちゃんはただの追っかけです(笑))
おそらく
千日回峰行の最中です。
満月さんの阿闍梨餅は有名ですね。
阿闍梨様の笠をモチーフに考案されたとかでパッケージに阿闍梨様が描かれています。
阿闍梨とは天台宗と真言宗の密教系での称号で、千日回峰行というそれはそれは大変厳しい修行をされている僧侶のことです。
千日回峰行
『修行は7年間に分けて行われます。巡礼の為、山道を走破する距離は4万キロ、実に地球一周を歩くわけです。
さらに700日を終えた時点で9日間の不眠不休、断水断食でお堂に籠っての行が行われます。
苦行難行といわれ、平安時代より続くこの千日回峰行で満行された阿闍梨はわずか50人に満たない、といわれています。満行された方は大阿闍梨と尊称される』
とのこと。
観光地、としての京都とは全く異なる、古来よりなんら変わることなく自然に存在し続ける独特の宗教観があります。
これは残念ながら足繁く旅行に来られてもわかりません。
ただ、京都に住んでいても全くわかりません。
さらに言葉では全くうまく表現できません。
住みながらにしてちょっと意識してみれば、こうして少しだけ感じることができます。
その翌日、
田んぼで子供達とおたまじゃくしを乱獲しながら横を見下ろすと、
鴨のつがいがなんか忙しそうにしてました。。。
それから後ろを振り返り
比叡山を見上げ、まだまだ続きそうな梅雨時に、阿闍梨様が無事でいられるのだろうか、少し心配な気持ちになりました。