お城に行きました。正確に言うと城跡に行きました。あまり知られてはいませんが、秀吉が朝鮮出兵のための拠点として築いたお城。

 

 

 

 当時の大阪城に次ぐ規模を誇り、全国の大名が駆り出され、わずか5カ月で築城されました。周辺には全国の大名の陣屋が150以上も建てられ、なんと人口20万人を超える城下町だったそうです。

 

 わずか5カ月。一夜城と言ってもいいんじゃないですか。日光東照宮の55棟が1年5カ月なのにびっくりしたことがありましたが(↓)、お城がたったの5カ月。

 

 

 

 

 肥前名護屋城です。佐賀県にあります。当時参集した武将たちの名前を挙げるとびっくりしちゃいます。徳川家康、伊達政宗、黒田長政、小西行長、前田利家、福島正則、加藤清正などなど、錚々たるメンバー。

 

 

 

 博物館もあって、いくさ船にお城のような建物が載っているのには驚きました。たくさんのオールが出ていて漕ぐんですね。向こう側の船には帆がありましたよ。

 

 

 

 そして目玉がこれ。復元された黄金の茶室。関白になった秀吉が京都の御所や大阪城などで使っていたものを、名護屋城への着陣に合わせて運ばせて、茶会や外国使節の応接に使用したそうです。黄金の国ジパング。

 

 

 

 ところ変わって、この重厚な建物は唐津出身の辰野金吾の監修で建てられた旧唐津銀行です。当時辰野は東京駅丸の内駅舎の建築に忙しく、彼の意を汲んだ愛弟子の田中実が設計しました。

 

 

 

 当時の雰囲気を残していて、今は辰野金吾記念館となっています。

 

 

 

 銀行ですから大きな金庫があって、中にも入って見学できます。上にも扉があるのが気になって尋ねたら、海にも川にも近いため、水害に備えて、内部が二階建てのようになっていて、上からも出入りできるようにしてあるんだそうです。