千葉市議会議員+千葉から日本を元気にする
山本直史です。
 
~平成28年第4回定例会(一般質問)~
【職員の研修について(2回・3回目)】

 

【質問①】

受講後の研修成果を職場はどう活用しているのか?

 

【答弁:総務局長】

受講後に、研修内容の活用方法等を所属長に報告するとともに、所属長からは、アドバイスやコメント等を行うことで、職場において一層実践的で効果的な活用へとつなげております。
 

また、接遇指導者を養成する研修では、接遇技法を学んだ職員が、職場に戻って講師となり、部門内の職員に対して接遇研修を行うなど、研修効果の共有にも努めているところです。
引き続き、研修で得た知識や技術・情報について、職場内での共有化を一層進めるとともに、実務に活用する際の積極的なサポート等を行うなど、更なる活用に努めます。

 

 

【質問②】

職員のキャリア形成と適材適所については?

 

そうしたことを考えるとやはり、職員のモチベーションを上げ、組織の生産性を高めるためには人材の適材適所な配置がとても大切です。

自己のキャリア形成と組織の人事ニーズがうまく連動することが必要と思いますが、そうした取り組みは考えていないのかを伺います。

 

【答弁:総務局長】

自己のキャリア形成を考えるきっかけとして、職場の業務内容や役立つ資格などをまとめた職場情報シートを全庁に公表するとともに、職員の異動に関する意向等を把握するための「自己申告制度」や、職員が希望する職務に挑戦する「人材公募制度」を実施しています。

 

今後は、職員の一層の意欲向上を図るため、キャリアイメージの可視化に努めるとともに、女性職員のキャリアアップへの不安を解消するため、先輩女性職員との座談会やランチミーティングを企画するなど、女性が気軽に相談できる職場づくりに取り組みます。

 

 

【山本直史の視点(3回目意見・要望)】


市役所と民間企業とでは、仕事のやり方は異なります。

 

例えば、市役所では、法令などの様々な取り決めの枠の中で、最大限の効果を出すために、しっかりと議論を重ねて進めていく傾向が強いと思いますが、民間企業ではリスクマネジメントを行いながらも、失敗を恐れずチャレンジしていくスピリッツやスピード感など、仕事の進め方の強みが異なると感じています。

 

そうした意味では、民間企業への派遣研修は、両方の強みがわかる研修だと思います。
そのような価値ある研修だからこそ、派遣された千葉市が誇るエースの職員の意欲を大切にしていただき、その職員が職場に帰って来た際には、少なくともその部署全体で、その民間企業へ派遣さえた研修の成果を十分に活かしてほしいと考えています。

 

もちろん、個人の知識や経験は、その今後のキャリアのことを考えても、何事にも代えられないとものだと思いますが、ここは、個人の知見だけにとどめるだけではなく、組織として民間の知見を活用する仕組みを構築していただきたいと思います。

 

私が考える活用のしくみを一つ提案したいと思います。


先ほど、研修受講後に研修内容を報告するとのご答弁がありましたが、情報を共有する上で「報告」はもっとも手軽で基本的な手法ですが、成果を継続的に実践していくためには、「報告」だけでは、少し弱いように感じます。

 

そこで、民間派遣研修についてですが、1年間に派遣される人数は限られていますが、派遣が終わった後も、是非、派遣された職員の皆さんのネットワーク化を図る支援をしてもらいたいと思います。

 

民間に派遣されていた職員は、外から客観的に市役所を見ているので、そうした職員からの意見は、行政と民間の両方の良いところを取り入れ、事務改善や提案の視点があると思います。

 

そういう民間派遣を経験した職員のグループは、主体的に、事業提案、例えば、組織文化で真似ができそうな取組や研修等の提案や、ニーズの探り方、売り込み方など行政とは異なる手法の提案をしてもらえるはずです。

 

また、今後民間企業に派遣される職員に対しても、民間経験者としての立場でアドバイスをしたり、組織文化の異なる大変さの気持ちを共有し、支えることもできます。 

  

そういうネットワーク化があれば、後に続く職員も、安心して派遣されることができますし、グループが主体的に提案するとともに、その意見が取り入れられるようなことがあれば、職員のモチベーションも必ず上がると思いますので、是非ともこうした取組みで支援していただくことをお願い致します。