ＡＩＪ投資顧問について

千葉市議会議員+千葉から日本を元気にする
山本直史です。

AIJ投資顧問浅川社長が証券取引等監視委員会の調べに対して「もう１００億円あれば」「いつか『当たる』と思っていた」という話をしているらしい。

とんでもない発言であきれた。

老後に備えた年金資産を預かって運用をしているにしてはとんでもない認識だ。

「もう100億円あれば」とか「当たる」という発言自体が完全に博打的発想だ。
自分の資産を自分の判断で博打に使うのは誰も否定はしない。

しかし、人様から預かった資産を運用する側の人間としては明らかに感性がズレている。

しかも、これだけ大きな損失を出し続けていながらも本人たちはここ数年にわたり浅川社長が月収約600万円、高橋取締役も月収約300万円という巨額な報酬を受け取っていたとされる。
一体どんな心臓をしているのか。

この辺の感覚は全く理解できない。

巨額の損失を出し続けながらも、自分たちは安定した高額報酬を受け取り続け、「虚偽報告書」を作成し「運用成績が好調で高い収益を得ている」と新しい年金基金と投資一任契約を結ぶ金策のための営業に奔走する・・・。

厳しい規制があるはずの先進国の金融行政の下で良くもこんな単純で悪質な事件が何年間も発覚しなかったのかが不思議だ。

チェック体制に大きな抜け穴があったのだろうか。

そして、その損失部分に「公金を」という話も一部には出ているようだが国民の理解が得られるはずもない。

資産といっても老後に向けて備えているお金だけに加入者には同情したいが、それを公金で補てんするのは別だ。

むしろ、大切な年金基金の資産をなぜＡＩＪに預けたのかということも問われるだろう。

今回の事件は最終的にはこの「ＡＩＪ投資顧問」に責任を取らせるべきだが、それにしても腑に落ちないひどい事件だ。

まずは徹底した真相の究明が必要だ。