千葉市議会議員+千葉から日本を元気にする
山本直史です。


今日は街の駅オークヒルで実施している「社会起業家養成学校」で
三度目の講義を行った。

僕の担当は行政が抱える課題について今回は福祉に関する
講義を3回に分けて行った。

第1回「高齢化問題」
第2回「介護問題」
第3回「社会保障と財政問題」

それぞれ3時間ずつの受け持ち時間なので、
当然事前準備は必要になる。

本日行った最終回の講義でも伝えたが、
少子高齢化という人口構造の変化は、既存の社会保障制度を根本から見直さないと
日本は財政的に立ち行かなくなる。

これは明らかな事実だ。
既に年間の社会保障費は100兆円を超えているという現実は変わらない。
しかもこのまま放っておけば毎年1兆円ずつ増えて行くのだ。

税収が不足すれば国債を発行するという名の借金で歳入をまかない、
結果的に未来へツケを残す構図が延々と続いている。

報道によれば、多くの国会議員が「増税する前にやることがある」と
言っているようだが社会保障給付費の削減と増税をセットで行わなければ
持続可能な仕組みにならない。

世界最先端の高齢化社会へ突入した日本。
少子化が止まらなければこの人口構造は変わらない。
選挙で選ばれる議員は国民負担が増えることを堂々と訴えることに
及び腰になるのも理解出来る。

しかし、今を生きる大人たちが、
特に選挙で選ばれた議員が覚悟を持って“改革”を断行し
持続可能な社会を作らなければ、誰が作るのか・・・。

僕は持続可能な社会を作るために増税は受け入れざるを得ないと考えている。

まずは増税優先より無駄な歳出削減を徹底的進める。
次に地域での雇用創出を行いタックスイーターを減らしタックスペイヤーを増やす。
そして子どもを産み育てやすい社会を作るべきだと考えている。

6月30日に政府与党が決定した「税と社会保障の一体改革」の成案によれば、
2010年代半ばに消費税を段階的に10%に引き上げると明記したことは評価できるが
国民からの支持と信頼が無い政権ではこの改革を成し遂げるのは
難しいだろうがここは成し遂げてもらいたい。

もう改革の先延ばしはやめよう。