燃料として活用可能な廃食油
市民の回収運動を後押し 

山本(香)氏の質問に環境相が「計画に位置付ける」 

 使用済みの食用油を資源に―。持続可能な航空燃料(SAF)の原料として注目されている廃食油。

 1日の参院決算委員会で公明党の山本香苗氏が、家庭から出る廃食油の回収に取り組む市民運動を後押しすべきだと訴え、伊藤信太郎環境相が「重要な指摘だ」と賛意を示した。

 質疑の中で山本氏は、家庭からの廃食油は年間10万トンに上り、そのほとんどが廃棄されていると指摘。市民団体が廃食油を回収し、バイオディーゼル燃料として自治体の清掃車に活用していた堺市の事例に触れながら、「捨てるとごみだが、回収すれば資源だ。廃食油を集めてSAFにすることを通じ、環境意識の向上と地域活性化を図る活動を積極的に推進してもらいたい」と力説した。

 伊藤環境相は、廃食油をエネルギーとして活用する取り組みについて「策定中の第5次循環型社会形成推進基本計画に重要な取り組みとして位置付け、しっかり後押ししたい」と応じた。

2024/04/11 2面  公明新聞

(参考 日経新聞)
コスモ石油や日揮ホールディングス(HD)などは16日、国内初となる持続可能な航空燃料(SAF)の量産プラントを堺市で着工すると発表した。総事業費は約200億円。2024年度に稼働し、SAFを年間約3000万リットルつくる。脱炭素を進める航空会社の需要が伸びるとみている。
コスモ石油など、再生航空燃料を量産へ 国内初:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC15BRM0V10C23A5000000/

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