こんにちは。
「ITコンシェルジュ」こと、
UTソリューションズ 吉川です。

 

2019年に富士通株式会社の社長に就任した時田社長のリーダーとしての心掛け、また新たな富士通改革において、大変注目を浴びていますね。

 

超大企業ではありますが中小企業にも参考になることも多々ありました。

そのあたりをご紹介します。

 

服装も席も自由。「ジョブ型」で挑戦意欲

 

◆改革・・・その(1)

<社員の服装、会社での席を自由に選べるようにした>


2年前の社長就任時、まずは社内の雰囲気を変えようと服装を自由化しました。

社長自身がTシャツなどで勤務しています。

 

社員には、自由な発想で自律的に行動してもらいたいということで、出社したら好きな席に座って多くの人と意見を交わせるようにしました。

 

◆改革・・・その(2)

<仕事の内容や必要な能力を明確にし、労働時間ではなく成果で評価する「ジョブ型」制度を導入しました。


まず管理職が対象で、その後国内の全社員に広げることを検討しています。

 

会社を変えるには、年功序列をベースにした画一的な人事制度を改める必要があると考えましたのです。

 

ジョブ型を始めて驚いたのは、

1)若手、女性が新たなポストに積極的に手を挙げたことです。


2)グループ会社への異動を希望する人も思った以上に多かったです。

社員の挑戦を促す結果になりました。

 

反対意見が社員の3割ぐらいいます。

そうした声にも耳を傾けながら、よりよい仕組みにしていこうと考えてます。

 

 

システム開発 「受託」から「提案」へ

 

◆改革・・・その(3)

<IT企業からDX企業への変革を掲げる。

DX、AIなどを使って自社の仕事の進め方を変えるとともに、顧客企業や社会の課題を解決する姿を思い描く>

 


富士通が得意としたのは、企業ごとにシステムを開発し、運用するビジネスです。


ところが、世界的に汎用クラウドが使われ、標準化されたシステムが求められるようになってきました。


もう従来のやり方では立ち行かなくなっています

 

企業の要望に応えるだけではなく、DXのための施策を提案できなければいけないと考えたのです。

 

受託型から提案型へとビジネスモデルを変えるうえで、富士通は規模が大きく、素早く動くのは難しいのです。


そこで、DX支援のコンサルティングを手がける300人規模の子会社を設立しました。

その中で成功モデルをこちらに取り入れるのが狙いです。


 

DX支援の分野では海外のコンサル会社などが競合となり、正直、富士通は出遅れています。


「一歩踏み込んだニーズや課題を的確に把握し、より深い関係を築いていきたいと思います。」

と時田社長は言います。

 

 

「何でも上司に報告」・・・これは猛省しています。・・・任せなきゃ!

 

◆改革・・・その(4)

<課題を乗り越えようと健全にぶつかり合った先に、技術革新が起きる>


社長就任前の2年間、英国に駐在していました。

現地では驚きの連続だったのです。


会社の存在意義、(サステナビリティー持続可能性)についてきちんと考える必要があると痛感したのです。

 

社員の人種は様々で、その多様性に衝撃を受けました。


この経験があるので、社長になってからは、国内外の拠点をオンラインでつなぎ、対話集会をかなりの頻度で開いています。


社長用のサイトは動画に切り替えました。社員に語りかける機会を増やしたいからです。


 

私は、仕事を部下に任せるのが大事だと学んだはずなのに、自分で部下を持つようになるとなかなか実践できませんでした。


「何でも上司に報告する」

という風潮が生まれたのは、私にも責任の一端があります。

 

その猛省が、「ジョブ型制度」の導入などにつながっているとも言えます。


リーダーとしては、どんな課題でも逃げずに、真正面から取り組むことを心掛けてきました。


 

誰にでも意見をはっきり伝え、議論を戦わせながら解決策を見いだしていく。


課題を乗り越えようと健全にぶつかり合った先に、技術革新が起きるのだと思います。

 

 

 

 

 

今日も最後までお読みいただきまして

ありがとうございました。