こんにちは。
「ITコンシェルジュ」こと、
UTソリューションズ 吉川です。
みなさん安川電機という会社をご存知でしょうか?
モーター技術から出発し、世界中の工場の自動化を支援する会社です。別名「産業の黒子」という存在です。
社長は小笠原社長です。
自動化を支援するといっても今一ピンときませんよね。
工場のさまざまな機器に組み込まれているモーターと制御装置・・・産業用ロボットが主力製品です。
小笠原社長がおっしゃるビジネス成功の秘訣は、「お客様を勝たせること」とのことです。お客様の利益を分けてもらっている。お客様に利益が出ない限り、当社利益も出ません。
またこんなことも。お客様のシェアが上がれば、当社のシェアも上がります。お互いの利益を一緒に作り出しているという認識になれば、単なる「値引き」をすればいいやとの発想にはなりません。
俗によく言うWin-Winの関係と言いますが、それであるならば簡単には「値引き」などするなといえるのではないでしょうか。
「勝っているお客様に買ってもらう」ということでもあり、業界トップの会社が当社の製品を使えば、トップを追いかけている他のメーカーにも買いに来てもらえます。」
「中国などの後発メーカーが価格の安い類似品を作っていますが、あまり気になりません。
安かろう悪かろうとなっては、結局は信用を失ってしまいます。」
「これからの世の中動向を見極めると、「電気自動車」これがキーワードになると。
そのなかのバッテリー関連にものすごく投資が集まっています。」
ソフトウェアの技術者出身は社内では異色とのことですが、DXを推進するにあたり小笠原社長が先頭に立っていますね。
DXは社長が推進本部長になってとりかからないとだいたいは失敗します。
まだまだ、DXは情報システム部の仕事と思っている社長が多いですね。
DX=企業変革なんです。それを超高速で変化している時代に合わせて企業変革するには、デジタルの力を使って(借りて)企業変革するということと、私は理解しています。
小笠原社長は自ら「ICT戦略推進室長」を兼務してDXを推進していますね。
・そのおかげで、四半期決算が1週間で出せるようになったとのこと。
・人件費を含めた原価が見えやすくなった。
・全従業員の日報が毎日届く。その結果誰がどのような仕事を何時間したかも全部わかる。
これが社員の公平な評価につながった。・・・ちなみに従業員は2500人とのことです。
・さらに全社員にアンケートを毎月行っています。
「会社の方針や業務内容について上司から説明を受けたか」、
「仕事にやる気を感じるか」など
そして社長にダイレクトに質問もできるとのこと。
これだけでも、とてつもない時間と労力を費やしているように見えますが、まさしく自分が先頭に立ってDXを推進している。
そして重要なことは経営者は常に現場を見ていること。
さらになるべくたくさんの従業員とのコミュニケーションを図る事。
これこそ次の時代に勝ち抜くための企業変革ではないでしょうか?
安川電機という会社も小笠原社長のお名前も、私は知りませんでした。
でもこのことを知ってから、社長の仕事、社長がどう考えるか、そしてDX推進は先頭にたつ。
ずいぶんと学びの多いことでした。
今日も最後までお読みいただきまして
ありがとうございました。