千葉高校の同窓会 | イージー・ゴーイング 山川健一
2008-08-04 19:28:07

千葉高校の同窓会

テーマ:イージー・ゴーイング
 先週の土曜日、千葉市で県立千葉高校の同窓会があった。じつは、ぼくは卒業以来、同窓会に参加するのは2回め。なにかのエッセイ集に、「同窓会には参加するな」みたいなことを書いた気もするが…あれはまちがいでした。

 卒業以来初めて会う同窓生や先生がほとんどで、懐かしかった。行って良かったなあ、と思ったのでした。

 千葉高校は優秀な卒業生が多くて、みんな偉くなっていて、驚いた。
 某電気メーカーにエンジニアとして就職した佐久間君とも、卒業以来初めての再会。
「半導体とかさ、そういうの研究してるの?」
「いや、研究らしい研究はしてないんだよ」
「なんだよ、それじゃあ給料泥棒じゃん! なんか開発しないとマズイんじゃないの? ちょっとさ、名刺をくれよ」
 名刺をもらうと、なんと、彼はその会社の海外法人の、

"President & CEO"


 と書いてある。
「これって、社長ってことだよな?」とぼくが別の友人に聞くと、
「そうだよ、おまえ知らなかったのか? 今度みんなでゴルフに行くんだよ」とのこと。
 いやあ、知りませんでした。社長なら、もう開発はしないでいいわけだよなあ。
 その物静かな佐久間君が一言。
「高校の頃山川を見てね、世間は広いな、こんな奴がいるんだなと思ったものだよ」
 失礼しました!

 他にも、非常に有名なタクシー会社の社長になってる友人(平山晃、ここ、読んでるか?)は、
「おまえ、浪人してる時に俺の部屋に2泊もしたんだぞ。覚えてるか? 泊めてやったのに部屋が散らかってるとか文句を言いやがって。それより、高校の頃俺が剣道部だったもんで、剣道部の奴は右翼だとかメチャクチャ言いやがって!」
 はい、覚えてます。感謝&反省しております。
 剣道は、今からでも遅くないので習いたい気分です。その際にはよろしくご指導のほど、お願い申し上げます。
 今度またそちら方面に遊びに行く時には連絡するので、豪邸の片隅でいいから泊めてね。あ、ちゃんと片付けておいてね!

 浪人&学生時代は、旅行と言えば鈍行&友達の家に泊めてもらうのがスタンダードだった。
 一浪で同志社大学を受験したんだが、その時も現役で立命館に受かっていた別の友人のアパートに試験日1週間前に転がり込み、毎日のように京都見物してた。
 するとその友人が在京友人諸子に電話をかけまくり、

「山川がさ、受験で京都に来るって言うから泊めてやって、俺は夕飯まで作ってやってるのに、毎日勉強もしないで京都見物ばっかしてんだよ。なんとか言ってやってくれよ!」と文句を言ってたんだよね。

 それは植木順一という、100メーター競争がメチャクチャ早い、水泳部所属のスポーツマンでした。彼は今回の同窓会、欠席だったけどね。

 それから、岸高清って友達がいるんだけど、彼はなんと、「射撃/ライフル射撃」部門で、北京オリンピックチームの監督だってさ!
「メダル候補もいるから、テレビ観てくれよな。あ、開会式には俺も映るかもしれないから」
 みんなも、射撃、応援してね!

 坂本政道もいっしょで、ぼくが解説を書いた幻冬舎文庫の見本を持っていってみんなに見せていたら彼が、
「ここではやめようよ、浮くよ」と言うのですが、
「ダメだよ、こういう場所でこそビビんないで宣伝しないと。みんな、買えよ!」とぼく。
 彼の文庫の解説はぼくが書いてるので、みなさん、読んでね。


超意識 あなたの願いを叶える力/坂本 政道
¥600
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 本を出してるのは坂本政道だけではなく、神谷ちづ子さんも何冊かエッセイ集を出してます。今度、4冊目の本「女性の見識」(ディスカヴァー21)を出版されました。
 神谷さんとは小学校、中学校、高校がいっしょ。母親どうしはいまだに仲良しという間柄ですが、高校卒業以来の再会でした。

女性の見識 (携書023) (ディスカヴァー携書 (023))/神谷 ちづ子
¥1,050
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 それから、W先生という2年の時の担任の国語の先生には、じつは当時ものすごーくお世話になった。
 というのは、2年の時、ぼくは出席日数が足らなかったので、留年を覚悟してたんだよね。そしたら、教員室に呼び出された。てっきり、留年の宣告だと思ったら、案の定先生は気難しい顔で出席簿を見てる。
 しばらくすると、一言。

「おまえ、この日は欠席になってるけど、遅刻のまちがいじゃないかな」

「はっ?」

「だってこの日、俺とトイレで会ったろう?」

「あ、あ、そうですね。その日は遅刻でした」

「それじゃあ、訂正しておこう。で、えーと、この火曜日だけどな、この日はたしか午前中に会った気がするから、欠席じゃなくて早退だよな?」

「はい! 早退でした!」

 そういうことがあり、ぼくは無事に進級できたのだった。
 75歳になられた先生に深々と頭を下げて、当時の経緯を説明し、お礼を申し上げた。

「そうか、俺もなかなか洒落たことをしたもんだな。そういや、おまえの小説な、最初の頃の何冊かは読んだぞ。鏡の中のなんとかってのとか、読んだ。でも俺にとっては難しくてなあ。そのうち読むのをあきらめたが、これからもいい小説を書くんだぞ」

「はい、がんばります」


 W先生にお礼を言えただけで、同窓会に参加してよかったと思えた一夜だった。

 じゃあ同窓生のみんな、また2年後ね!





 

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