私は実家が墓のそばにあったので、子供のころから異常な怖がりで、
わざわざホラー映画を観なくても十分に毎日やってくる「夜」が本当に怖くて、
実はホラー映画を自分から積極的にみたことがありません。
テレビで放送してるオーメンや13日の金曜日を、
家族でごはんを食べながら「ギャー!」と悲鳴を上げながら観たり、
テレビに背中を向けて音だけを聞いてストーリーを想像しながら画面を見ないとか
(その方が余計怖いということが分かったので、テレビ画面を見るようにしました)
我慢してテレビのブラウン管を見ていても、耐えられなくて目をつぶっていたり、父の背中に隠れていたり。
そんな私が唯一、良い映画だったと言い切れるのは『シックスセンス』です。
死んだ人が見える少年コールと、彼をカウンセリングする精神科医マルコム。
マルコムがコールを助け、守ろうとする話です。
精神科医マルコムを「ダイハード」で子供を守りながら闘う、タフガイな刑事ジョンマクレーンを演じたブルース・ウィルスが演じています。
ジョンマクレーンが子供の心を救おうと頑張る、まるでマルコムのパパのようで、勇気つけられる作品なのですが、大どんでん返しで、うわーやられた!という大傑作です。
ホラー映画が見られない私でも、「これだけは我慢してみておけ」と言われて、我慢して観ましたが、本当に、これは観てよかったです。良作です。
この世のあの世の垣根を超えて、善意ある人と人の心の結びつきにじわっとさせられる話で、このテイストならホラー映画が苦手な方でも挑戦できると思います。観てる側に呪いをかけてこない感じで、ちょっと感動シーンがあったりします。
日本映画の『異人たちの夏』や、戦後まもない日本映画でホラー映画ではありませんが『また遭う日まで』などもおススメです。ホラー映画が苦手だけどちょっと食わず嫌いは返上したい、呪われそうなやつが嫌だという方は、この辺の作品はおススメします。どうぞ鑑賞をお試しください(自己責任で)。