【試聴車の仕様】シグナルプロセッサーとパワーアンプ | くるまの達人

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とか、タイトルで謳いながら、実はただの日記だったりするけど、いいですか?

4月2日(日)から開催のW124ス
ピーカーシステム・シリーズ2試聴会
用に仕立てた試聴車の仕様を、パート
ごとに紹介します。

まずは、今回の試聴車の中心になるシ
グナルプロセッサーと、フロントスピ
ーカーを鳴らすためのパワーアンプに
ついてです。


これが、今回の試聴会のために仕上げ
た試聴車のオーディオボードです。
2017_03_25_shichoukai




2015年5月に開催した試聴会で使用し
た320Eの機材を一新し、組み上げ
ました。変更前のボードはこちらです。
2017_03_25_shichoukai_02

変更前のシステムでは、純正ヘッドユ
ニットの機能を完全に残したまま、デ
ジタルガジェットに取り込んだCDク
オリティの音源も楽しめる、というテ
ーマを実現することを目指しました。
ボード左上の青い機材は、アナログ式
のシグナルスイッチャーで、純正オー
ディオとデジタルガジェットの出力を、
パワーアンプ後のスピーカー出力段階
で切り替えます。切り替えは、純正ヘ
ッドユニットの電源スイッチで行える
ようにし、デジタルガジェットはデジ
タルアナログコンバーター(DAC)
経由で外付けのパワーアンプに直接入
力させました。プリアンプレスのスト
レートな結線は、信号の劣化要因が少
ないという点ですぐれていたのですが、
電源を立ち上げる度に、ガジェットの
ボリューム位置を下げないと、音量全
開の大音量で鳴ってしまうという欠点
がありました。これは、音源として使
用したiPhone等、iOSガジェ
ットの仕様によるもので、どうしても
避けることができませんでした。また、
イコライジングもiPhone内で行
う必要があり、タイムアライメントも
ありませんでしたから、音像を定位さ
せるということも実現できていません。


もう一度、今回使用する試聴車のオー
ディオボードを見てみます。
2017_03_25_shichoukai

前回あったアナログスイッチャーと、
白いDACがなくなり、代わりにグレ
ーの機材がマウントされてます。これ
がデジタルシグナルプロセッサーで、
イタリアのオーディソン製のBit
Ten Dという機材です。

31バンドのグラフィックイコライザー、
各スピーカーへのクロスオーバー、サ
ブウーファーコントロールに必要な各
種パラメーター、サブウーファーを含
む各スピーカーのタイムアライメント
を完全デジタル処理してくれます。

このBit Ten Dに、純正ヘッド
ユニットからのスピーカー出力と、
iPhoneからのデジタル信号を入
力して制御させます。2つの音源は、
運転席側に引き込んだ専用コントロー
ラーで切り替えできます。コントーラ
ーにはボリュームノブもあり、すべて
の音源に有効ですから、以前のシステ
ムのように突然の爆音でびっくりする
ようなこともありません。

デジタル音源に対する適応は、96kHz
/24bitまでのハイレゾ音源という仕
様です。はい、そうです。ハイレゾで
音楽を楽しみながらドライブすること
が可能になりました。iPhoneか
ら出力されるデジタル信号は、CDク
オリティ、ハイレゾに係わらず、
BitTen Dから出力されるまで
すべてデジタルで処理されます。

もちろんデジタル処理のクオリティが
音楽的に極めて高品位であることとい
う、もっとも重要な性能も確認済みで
す。

今回の試聴会では、CDクオリティを
超えたハイレゾ音源で鳴らし切ったス
ピーカーシステムの音楽を楽しんでい
ただけることも、1つの目玉としてい
ます。


パワーアンプも刷新しました。

オーディオボードの真ん中に見える銀
色の大きなパワーアンプは、クラリオ
ン/アゼスト製のAPA4200とい
うモデルです。1994年製という旧
式なアンプですが、このアンプ、実は
当時マッキントッシュ製のカーオーデ
ィオ機材をクラリオンが製作していた
関わりの中から生まれたモデルで、中
身はほぼマッキントッシュのパワーア
ンプと同じ構成だということで話題に
なりました。製造もアメリカで行われ
た、知る人ぞ知る名機です。

最大4チャンネルまで駆動できるこの
パワーアンプをブリッジ接続すること
で、贅沢にもスピーカーシステムの2
チャンネルを鳴らすことだけに専念さ
せるシステムとして組み上げました。

ツンツン・カサカサと味気なく色気な
いハイパワーだけが取り柄のパワーア
ンプとは明らかに一線を画す音……、
伸びやかな透明感がありながら中域の
音楽表現が豊かで、ドキドキしてくる
ような力強さで押し出してくるような
音で、スピーカーシステムを鳴らして
います。

皆さんにも早くこの音楽を聴いてほし
いと思っています。
試聴会でお待ちしています。



試聴会についての詳細は、以下のリン
ク先ででご確認ください。


W124スピーカーシステム・
シリーズ2/オリジナル、比較試聴会


2017_03_23_shichoukai_title



おまけ:
しばらくの間、掲載を続けます。

facebook内に設けたコミュニ
ティグループについての文面を再掲載
しておきます。ご興味があれば、ぜひ。

facebook内にスピーカーシス
テムのコミュニティグループを立ち上
げました。スピーカーシステムを楽し
んでいただいている方々同士で、セッ
ティングデータなどの情報交換を楽し
んでいただけるようなグループになれ
ばいいなと思っております。もちろん
わたしも試聴会等の情報を書き込んで
おり、先ほどもS124(ワゴン)の
セットアップ参考データを公開いたし
ました。誰でも閲覧できる公開グルー
プですが、facebookのアカウ
ントが必要になります。ブログよりも
遙かに書き込みの手間が少なく、共通
の趣味人同氏の情報共有にも相応しい
と思われるという理由でのことですの
で、アカウントをお持ちでない方には
お手数ですが、ぜひご参加ください。
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検索していただければ見つかります。
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山口宗久(YAMAGUCHI-MUNEHISA.COM)
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