くるまの達人

くるまの達人

とか、タイトルで謳いながら、実はただの日記だったりするけど、いいですか?

昨日は、辰己英治さんの話を伺いに、
STI(スバル・テクニカ・インター
ナショナル)まで出掛けてきました。

辰己さんといえば、スバリストたちの
間で神格化されるほどのテストドライ
バーです。



初代レガシィの操縦安全性能は辰己が
担当した、というアナウンスが同社の
要人の口から出たことで、一躍スバル
車のハンドリングの顔として知られる
ことになったわけですが、当の本人は、
誰かを立てる方が印象に残るからそう
したんだろうねぇと、いつもそんな感
じの方です。

レガシィは、スバルのクルマを変え
る、という全社規模の大改革を断行し
た時期に開発が行われて誕生したクル
マで、当時30代半ばの辰己さんは、本
人曰く”もの言う若手”だったというこ
とですが、当然開発は複数のメンバー
で成るチームで行われたわけで、似た
ような有名人の背景物語は、スカイラ
インの生みの親として生涯を過ごすこ
とになった櫻井眞一郎さんからも伺っ
たことがあります。櫻井さんに至って
は、営業部の戦略のせいで顔が世間様
に知られちゃって飲み屋で女の子の手
を握ることもできなくなった! と、
そういう種類の憤慨話まで聞かせてく
れました。


18年ぶりに辰己さんのことを書かせて
いただきます。カーセンサーエッジ誌
への掲載は、7月末になります。

取材中の様子を上出優之利氏が撮って
くれました。地べたに座り込んでいる
のは、撮影用の設定です。STIの広
報が椅子を用意してくれなかったわけ
ではありませんので、あしからず!






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なので、スピーカーシステムの話、ク
ルマの話、はるかにたくさんの発信を
しています。簡単な動画ですが、スピ
ーカーシステムの音を車内で録音した
ファイルも、Facebook内にはたくさ
んあります。鑑賞だけならアカウント
は不要です。下のFacebookのURLから
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山口宗久(YAMAGUCHI-MUNEHISA.COM)
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ポルシェ911スピーカーシステム、ま
もなく受け付けを開始できそうなとこ
ろまでこぎ着けました。

長い時間お待ちいただいた方もいらっ
しゃると思います。

このスピーカーシステムでしか経験す
ることのできない音楽体験が、まもな
く誕生します。ポルシェ911を走らせ
たときの響きや振動、リアルでソリッ
ドな走り味を満喫しているときに、併
せて浴びることができたらどれほど気
持ち昂るだろう、という音楽のイメー
ジを実現することだけに専心して創り
あげました。

このスピーカーシステムでしか実現で
きない完璧な取り付け性能を備えてい
ます。大切な愛車に、ねじ穴1つも開
けるがありません。除去することが困
難な強い粘着剤がきになるデッドニン
グも一切必要ありません。いつでも完
全に元の状態に戻せます。内装材にも
一切の加工なく取り付けることができ
るので、インテリアも完全に純正のま
まです。

そのための立体的な工夫をいくつも検
討して図面に描き、ガレージで試作し
て実車に取り付ける作業を何度も繰り
返しました。そのような過程を経て集
約された1つのカタチが、ようやく製
品版を想定した材料で作った試作機と
なりました。

写真が、その試作機です。





カタチには、音のための理由と、取り
付けのための理由があります。どちら
にも、わずかな妥協もしていません。
何種類ものアイデアの中から選んだた
った1つのカタチを実現するために必
要なコストをしっかりと掛けています。

写真には、表から見える部分しか写っ
ていませんが、見えないところにその
2つのことのための理由がしっかりと
隠されています。ぜひ、ご自身の愛車
の911に取り付けて、その意味を実感
してみていただきたいと思います。


まもなくお申し込みの受け付けを開始
したいと思います。まず3セットを製
作する予定です。ドライカーボン製の
パーツがとても大きなサイズになるた
め、1ロットごとの製作数が極端に少
なくなりました。ご容赦ください。


お申し込み方法については、このブロ
グでお知らせする受け付け開始の案内
に書かせていただきます。


ポルシェ911スピーカーシステム、ま
ずはtype993用から。ようやく、まも
なくとお伝えできるところまでこぎ着
けました。



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OASIS Roadster MEETING で、皆さん
に試聴していただく楽曲リストの解
説、前回の続きです。






amazon music のフォーマットで共有
していただけるURLを以下に貼ってお
きます。会場までの道のり、愛車の
ロードスターの中でぜひ楽しみながら
お越しください。


【2024 OASIS Roadster MEETING
    “ヤマスピ”試聴プレイリスト】




選曲の理由や、ヤマグチ的な聴きどこ
ろを簡単に解説します。

会場に用意する2台のNDロードス
ター(幌、RF)は、「ロードスターで
楽しむドライブに最高にふさわしい音
楽空間ってなんだろう?」というわた
しなりのイメージを実現した試聴車で
す。

試聴後の皆さんと、ロードスターや音
楽の話ができることを楽しみにしてい
ます。












2024 OASIS Roadster MEETING
試聴用プレイリスト

6)「The Chicken」 
jaco pastrius word of mouth sextet


ジャコ・パストリアスの「ザ・チキン」
といえば、ベーシストならずともジャ
ズを聞きかじったことがある人なら誰
でも知ってるベースフレーズを期待し
てしまいますが、この楽曲はテナー
サックスのソロです。しかも、あの有
名なイントロもキメのフレーズも出て
きません。1982年に録音されたライブ
音源が、40年も経った2022年にCDとし
て発売されたこのアルバム、今回の試
聴では、ライブ演奏の雰囲気の表現力
を楽しんでもらおうと考えて選曲しま
した。金管楽器のきらめきや、胴の大
きなテナー・サックスならではの野太
いブロー音を織り交ぜて展開されるイ
ンプロビゼーション、次第にフレーズ
がメロディックにまとまり始めるあた
りから、観客席の熱気がどんどん高
まってくる気配を感じます。40年前の
音源とは思えないほどとても迫力のあ
る録音で、この躍動感をぜひロードス
ターのシートで味わってほしいと思い
ます。




7)「N.E.W.」 上原ひろみ

実は今さらながら漫画「BLUE GIANT」
にハマってしまいまして。わたしが観
たのは映画版なのですが、10代後半か
ら20代前半の年齢ならではのジャズへ
のハマり方ってあるんだよなぁってと
ころの雰囲気が、とてもよく表現され
ていて大好きです。なんていうか、コ
ルトレーンも人、我も人、ならば世界
も見えてくるじゃないか、みたいなね。
わたしも高校生の頃、部屋のクローゼ
ットに映った自分の顔をじっと見なが
ら、ヴァン・ヘイレンもオレも指は10
本ずつ……同じじゃないか、とかそん
なことかなり真面目に考えてましたか
らね。そう、この音源は、前の楽曲同
様、テナー・サックスの胴鳴りがとて
も痛快な曲なのですが、録音のクリア
さが完全に2923年基準です。そして、
まさしくスタジオ録音という感じの
しっかりとした各楽器の定位を感じま
す。前曲のようにゴリゴリとした感じ
ではなく、すべてがスムーズで滑らか
な感じに仕上がっているのは、ミュー
ジシャンや録音エンジニアの好みだと
思います。




8)「Recollection」
           上原ひろみ

前曲と同じく、映画「BLUE GIANT」の
サウンドトラックからのこの音源は、
ピアノがフィーチャリングされた美し
い曲です。この映画の音楽は、ピアニ
ストの上原ひろみが監修、演奏をして
いるのですが、彼女、どんどん音楽の
幅が豊かになってきている感じがし
て、すごくいいですね。前曲のような
熱いタッチの演奏は相変わらず上原ひ
ろみの真骨頂と言っていいと思うんで
すが、繊細さが際立つこの演奏に触れ
るにつけ、円熟っていうのはこういう
ことなんだろうなぁと感じるわけで
す。彼女、法政大学 II JAZZ研究会と
いうサークルに僅かな期間ですが在籍
していたことがあるのですが、わたし
も学生時代はそのサークルで4年間、
音楽漬けの日々を過ごしたのでした。
後輩なんだ、というのはあまりにおこ
がましいんですが、あの学館のあの
ボックス(部室)で彼女も演っていた
のかと思うと、なんだかドキドキし
ちゃいます。これまで繊細なタッチの
ピアノを聴いてもらいたいときに選ぶ
楽曲は、キース・ジャレットのケル
ン・コンサートというアルバムから選
んでいたのですが、今回は、上原ひろ
みのこの曲を選んでみました。




9)「悲しい色やね〜Oaka Bay Blues〜」
上田正樹 & 押尾コータロー

人の声の表現力は、とんでもないと思
います。たいした音域もなく、たいし
た音量が出るわけでもないのに、恐ら
くどんな楽器にも勝るとも劣らない表
情で聴く人の中にぐんぐん入ってきま
す。上田正樹の乾いたように聞こえる
声は、実は少しもカサついていること
なく、なんならすごくしっとり湿った
声色を感じるわけです。押尾コータ
ローの演奏は、弦やボディを右手で叩
くようなパーカッシブで(この演奏で
はかなりネックに近いところを頻繁に
タップしているように聞こえます)、
ハーモニックスがきらびやかな(ギ
ターはこういう弾き方をすると倍音が
とても引き立つような鳴り方をしま
す)音ですが、上田正樹の声ときれい
に混ざり合っていますね。録音エンジ
ニアのセンスの良さを感じます。上田
正樹の声がしっとり聴こえるのは、こ
のような奏法で聴かせる押尾コータ
ローのギターの音色との対比も関係あ
るのかもしれません。1人のボーカル
と1本のアコースティックギターだけ
のシンプルな構成で表現される控えめ
だけど強く主張する名演と名バランス
な録音を楽しんでほしいです。



10)「交響曲 第1番 ハ短調 作品68」
ウィーンフィルハーモニー管弦楽団
カール・ベーム指揮

幌車、RFともに用意した“フルオー
ケストラ”DSPセッティングを試し
てもらうために用意した楽曲は、ブ
ラームスの交響曲第1番です。あまた
ある音源の中から、カール・ベーム指
揮のウィーンフィルによるものです。
1981年(昭和56年)に86歳で亡くなっ
た方ですから、この演奏はいったいい
つ録音されたものなのでしょう。本当
に素晴らしい演奏と素晴らしい録音で
す。よい録音というのは、周波数特性
だとかダイナミックレンジだとかの数
値で語れない要素が間違いなくありま
す。ただ、コンサートホールで収録す
るオーケストラの演奏の場合、基本的
には1本のステレオマイクで録音され
る左右2つの音源が全てで、そこに
ホールの壁や天井で跳ね返ってからわ
ずかに遅れてやってくる残響音も重
なって入っています。ソリストやメイ
ンマイクでは録音しにくい楽器、客席
の気配を録るためのマイクが何本か追
加されることがあっても、基本は1本
のステレオマイクと考えて間違いあり
ません。ボーカルや楽器を別々に録音
して、それをオーディオミキサーで調
整しながら2チャンネルのステレオ音
源に仕上げるポップスやジャズなど
と、音源の作り方がまったく違うんで
す。このようにして録音されたフル
オーケストラの音源を、ポップスや
ジャズ用にセットアップしたDSPの
サウンドデータで再生すると、広い
ホールで録られたはずの広がり感が
まったく感じらない、こじんまりと目
の前に集まった感じになってしまいま
す。フルオーケストラ用にセットアッ
プしたDSPデータは、その問題を解
決するためのもので、3Dシステムを
加えたフルシステムで再現できます。
リアスピーカーを設置する場所が皆無
のロードスターにおいて、まずリアス
ピーカーに代わる3Dシステムを考案
したこと。そして、その仕組を活かし
て、フルオーケストラの広がり、壮大
さの再現を可能にしたDSPのセッ
ティング。聴いてみるまでなにを言っ
ているのかわからない感覚だと思いま
す。ぜひ、この機会に体験してみてく
ださい。



11)「I Will Remember」  TOTO

11曲め、最後の音源はTOTO、1995年
(平成7年)の楽曲です。この曲が収
録されている「Tumbu」というアルバ
ムは、ドラムスがとても重厚で、しか
もしっかり抜け感のある音で、これは
わたしのとても好みの音です。前作ま
でTOTOのドラムスを担当していたジェ
フ・ポーカロが他界してしまい、その
後任として選ばれたのが、このサイモ
ン・フィリップスです。サイモン・フィ
リップスのタムまわしから始まるから
始まるこの曲、ドラムスのチューニン
グについては詳しくないのですが、裏
側のヘッドが緩めに張られている感じ
がわかりますね。低い音成分が尾を引
いて、高い音成分がパーンと小気味よ
く切れてゆくというのが、彼のドラム
サウンドの特徴だと思うのですが、そ
の躍動感は耳だけでは感じきれない種
類の難しい音だと思います。KAIサブ
ウーファーver.2とBassPLUS+が体に
伝えてくれる音楽成分のありがたさ
が、曲のどアタマからビンビン伝わっ
てきます。音楽を“体験する”という
感覚、どうぞ味わってください。きっ
とクセになると思います。



オマケ……。

今年のOASISに展示する2台のND
ロードスターの試聴テーマには、
“One more thing”があります。

「シネマモード」というDSPセッ
ティングを仕上げました。これは、走
れないときもロードスターと楽しく過
ごすための提案で、シアターゴーグル
ヘッドセットも1セット用意しました。

まだクリアすべきいくつかの課題があ
るスタディ仕様ですが、ぜひ皆さんに
楽しんでいただいて、感想を聞かせて
いただければと思っています。再生す
る映画は、トップガン〜マーベリッ
ク〜のオープニングシーン等です。




明日、yamaguchi speaker system の
出展ブースでは、2張りのテントの下
に12脚の椅子と、缶ドリンク(お茶、
コーラ、ジンジャエール)を用意し
て、会場内を歩き疲れた皆さんのため
の「お休み処」を開設します。缶ドリ
ンクはすべて無料ですが、テントの下
に留まって休憩してくださる方に限っ
て配布させていただきます。飲み物を
受け取ってそのままどこかに行っちゃ
うとか、あっちにいる友達の分もちょ
うだいとか、そういうのはダメです。
休憩している間に、自分も試聴してみ
たいなと思ったら、近くにいるスタッ
フに声を掛けてください。


さて、前日の夜になってようやく関西
入りしました。明日は5時前に起きな
ければなりません。というわけで、そ
ろそろ寝ます。

皆さん、あしたOASISロードスター
ミーティングで会いしましょう。





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寸前の寸前になって、ようやくプレイ
リストができました。

OASIS Roadster MEETING で、皆さん
に試聴していただく楽曲のリストです。

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ロードスターの中でぜひ楽しみながら
お越しください。


【2024 OASIS Roadster MEETING
    “ヤマスピ”試聴プレイリスト】




選曲の理由や、ヤマグチ的な聴きどこ
ろを簡単に解説します。

会場に用意する2台のNDロードス
ター(幌、RF)は、「ロードスターで
楽しむドライブに最高にふさわしい音
楽空間ってなんだろう?」というわた
しなりのイメージを実現した試聴車で
す。

試聴後の皆さんと、ロードスターや音
楽の話ができることを楽しみにしてい
ます。












2024 OASIS Roadster MEETING
試聴用プレイリスト

1)「海を見ていた午後」 荒井由実

1曲目には、1974年(昭和49年)録音
の楽曲を選びました。ゆらゆらと揺れ
るトレモロエフェクトが掛かったフェ
ンダーローズピアノが、根岸の丘上の
“ドルフィン”の大きな窓から見下ろ
す横浜の海のきらめきを連想させるよ
うな、ひょっとしたら紙ナプキンを濡
らした涙が窓越しの景色も揺らしたの
か、それとも心の震えなのか。イント
ロのこの空気感が、いきなりこの歌の
世界に聴者を引き込む世紀の名アレン
ジだと思います。ロースピアノの音
は、サーッという大きめのノイズとと
もに録音されています。トレモロを掛
けた出音をゆっくり回したレスリース
ピーカーで鳴らして、それをマイクで
録ったのかなと想像します。3回/秒
くらいのトレモロ以外に、1秒半おき
くらいでノイズが揺れているのはその
せいなのかなと。オーディオの試聴用
として如何なものかという意見も出そ
うなほど盛大なノイズなのですが、完
全アナログ機材環境で創られた秀作と
して、あえての選択です。懐かしいあ
の曲を、今またじっくり聴いてみたい
という人、多いと思います。ボーカル
の残響はプレートリバーブでしょう
か。リバーブの返しの量が細かく変化
していますが、“小さな泡も恋のよう
に……”あたりは、プレートの大きさ
がわかるほどワンワンに効かせていま
す。曲終わり、一旦フェードアウトし
きったパーカッションの音が、数秒間
戻ってきています。そのようなとても
とても細かな手作業の1つひとつに、
作者が伝えたい何かがきっとあるんだ
ろうなと思うと、あの頃聴いたアナロ
グ時代の懐かしい楽曲を端から聴き直
してみたい衝動に駆られませんか。そ
れを愛車の中で、流れる景色の中で、
ひょっとしたら根岸公園に向かう坂道
を登りながら楽しめるような、そんな
空気感を備えさせたいと考えてスピー
カーシステムを作っています。




2)「Rainy proof」 HACHI

1曲目の「海を見ていた午後」から50
年経って創られた作品です。ボーカル
を録るためのマイク以外は、おそらく
すべてラインでデジタル録音されてい
ます。つまりボーカル以外は、空気と
いう媒体を震わせることなく、楽器か
ら直接電気信号としてデジタル録音機
に書き込まれた音源です。理論上は人
間の耳に聞こえるレベルのノイズは存
在せず、つまり圧倒的な透明感の中で
小さな音量の繊細な音もしっかりと聞
き取ることができます。導入の雨音に
重なるように鳴り始めるシンセサイ
ザーの音に感じる脈動が、アナログ時
代のトレモロやレスリースピーカーに
よる効果とすごく違います。重なって
くる歌声と背景の音たちとの間に、明
確な空間を感じることができます。こ
の、重なり合うけど、混ざり合わない
感じが、今どきの録音の大きな特徴で
す。透明な立体空間の中にそれぞれの
座標を持って浮かび上がる音粒たちが
重なり合って1つの音楽を形づくって
ゆく、その空間の中に聴き手としての
自分の座標を実感してもらえたら、
ロードスターで3Dを実現したことに
大きな意味があったのだなと安堵しま
す。




3)「そして僕は途方にくれる」
           大沢誉志幸

1984年(昭和59年)、バブルに向かっ
て上り調子の日本の街中に響いたこの
曲は、8分刻みのキーボード、クリ
シェ、シモンズの電子ドラム……70年
代AORで一斉を風靡した音楽技法や奏
法や楽器がほとんど網羅されている、
流行るべくして流行った楽曲だと思い
ます。とても少ない音数なのに、何度
聴いてもちっとも飽きないのは、曲の
進行のキモになっている要所ごとにそ
の要素が目立つような音流れを効果的
にいれることで、曲がテンポよく流れ
てゆくからじゃないかなと分析してま
す。今なら、アマチュアの宅録(自宅
録音)でも同等以上のことが簡単にで
きるほどのシンプルな構成の音楽が、
ロードスターの車内でどんな風に跳ね
るかを是非体感してください。シンプ
ルだけど、やっぱりプロの音作りだな
と感心できると思います。




4)「緑の日々」 小田和正

この曲も1984年(昭和59年)に発表さ
れました。いやぁ、いい時代だった
なぁと懐かしい気持ちになるのは、わ
たしが高校生から大学生にかけてのキ
ラキラな歳を謳歌していた頃だからと
いうだけではないような気がします。
試聴用に選択したのは、オフコースと
して発表した同曲の小田和正によるセ
ルフカバー版で、1993年に録音されて
います。この曲では、まずストリング
スシンセサイザーの上で動く複数の声
の動きに浸ってほしいと思います。
けっこうメリメリと力強いレベルで録
音されているように感じますが、それ
でも決して耳障りだったり、音圧感が
辛かったり、耳をつんつん刺激したり
することがないようにセッティングし
ています。今回試聴してもらうシステ
ムはDSPという機材を使ってサウンド
データのセットアップをしています
が、一般的なパワーアンプにポン付け
状態で鳴らしたときも、そのような無
粋がないようにネットワーク回路を標
準で取り付けています。その部分だけ
感じてもらえれば十分な視聴曲です
が、バイオリン奏法でフィードバック
気味に入るオーバードライブされたギ
ター、ハイハットの上を転がるような
タッチで叩くスティックのチップの
ニュアンスや、タンバリンやシンセサ
イザー(きっとプロフェット5だと思
います)などのプレゼンスに特徴のあ
る音が次々と重なってくるときに、う
るさい! ってならないま止まり感
や、あくまで歌が主役なのですよとい
うさりげなく、かつ力強い主張がうま
く表現できていることを感じてもらえ
れば嬉しいです。わたしがスピーカー
システムの音作りをするときに、気を
つけていることです。



5)「bad guy」 Billie Eilish 

2019年に発表されたビリー・アイリッ
シュの1stアルバムに収録された曲で
す。唖然とするほどの高い芸術性につ
いて改めて触れる必要はないと思いま
すが、この曲を試聴用に選択したの
は、独特なステレオ感と特徴的な位相
コントロールによる空間感を体験して
もらうためです。実際、ロードスター
3Dシステムの開発時に何百回も再生
して、システム構成について研究した
曲です。同じ音程の(ハモっていな
い)ボーカルパートを複数回重ねて録
音することをダブリングといって、音
の厚みを出すために使われる古参のテ
クニックです。音の厚みを出すための
テクニックなので、なるべく1つの
パートに聞こえるように、けれども完
全に同じ音を同じタイミングで聴かせ
ない(1つの音になってしまい重ねた
意味がなくなる)ように工夫して処理
を行うことが一般的です。ところがこ
の曲では、ダブリングにしてはディレ
イタイムが大きいように感じます。つ
まり同じメロディを歌っている同じ声
の人が複数人存在する感じを強く演出
していて、しかも左右に思いっきり広
げて配置してます。さらにここがこの
楽曲のいちばん特徴的なところなので
すが、そのようにして聴者の前にが
ばっと広げた同じメロディーのたくさ
んの声の束の位相、つまり音の波のゆ
らぎのタイミングを任意にコントロー
ルして、あたかもそれぞれの声の主が
歪んだ空間の中を浮遊しているように
聴かせています。この不思議な感じが
再現ができてはじめて、この曲の新し
さやビリー・アイリッシュの世界観を
共有できるような気がします。自分の
周りにある程度以上の広さの空間が広
がっていて、そこにビリーが浮遊する
感じなんです。ヘッドフォンでは、そ
れはできません。3Dシステムを搭載
することで、ロードスターでもその体
験ができるようになりました。試聴し
て、驚いてください。




試聴曲の解説、とりあえずここまで。

残り6曲の解説は、続編として書きます。





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もう1週間を切ってしまいました。こ
んどの日曜日、5月12日はOASISロー
ドスターミーティングが姫路セントラ
ルパークで開催されます。

ロードスターで会場内に乗り入れるこ
とができるチケットは、すでに販売終
了していますが、車種問わず隣接の駐
車場に停めて人間のみ入場するチケッ
トには当日売りもあるようです。

詳しくは、こちらを御覧ください。

【OASISロードスターミーティング】


ありがたいことに、今年も主催者から
出展のお誘いがあり、「yamaguchi
speaker system」として参加します。


今年のテーマは『脚休め処yamaguchi』
です。

テントをなんと二張りも設営して、椅
子をたくさんお借りして、無料のドリ
ンクを200本用意します。

広い会場を見歩き疲れたら、ぜひ休憩
しにきてください。テントの下で椅子
に座ったり立ち話したりしながら一服
してくださる方に、1本ずつドリンク
を差し上げます。あっちに友達が10人
いるので人数分ください、というのは
ダメです。そら、そーでしょ。。。


で、気が向いたら試聴していってくだ
さい。


幌車とRF、2台のNDロードスターを
用意します。






どちらも3Dシステム(特許申請済み)
が楽しめるフルセットで仕上げて
ありますが、6つのプリセットには通
常の2D(フロントステレオ)で音楽
を楽しんでいただけるモードも用意し
ました。

高価なDSPパワーアンプと組み合わ
せないと楽しめないのかぁ……という
方が最近増えてきちゃいまして。はっ
きり言って3Dはすごいです。どうし
てリアスピーカーのないロードスター
で、アーティストが浮き上がる音像が
実現できるのかと驚いてもらえること
請け合いなのですが、それもこれも
「スピーカーシステムの鳴り」あって
のことだということを、再認識しても
らいたいなと思っています。

NDロードスタースピーカーシステムと
KAI SUB WOOFERをポン付けするだけな
ら、30万円ほどで実現できます。


そして今回は、まったく新しい提案を
させていただきます。

『走れない日も楽しいロードスター』

わたしなりにいくつかの続編があるス
トーリーを描いているのですが、その
第1弾を今回提案します。


数百万円の2人乗り。思い立って、感
じるところあって、我が家のメンバー
に迎えたロードスター。少しでもいっ
しょにいたいと思うけど、そこはまあ
誰もがそこそこ忙しい日々を過ごして
いるわけで。週末の数時間だけしか楽
しめないのは寂しい、もったいない、
と思うわけです。住んでいる地域に
よっては、雪降る数ヶ月はガレージの
置物……というのも、もったいないと
思うわけです。

ロードスターを最高のシネマスタジオ
に仕立てました。iMAXもびっくりの超
ド迫力ムービー空間です。

NDロードスタースピーカーシステムを
核に、KAI サブウーファー、BassPLUS+、
3Dシステムでシステムを構成し、DS
Pパワーアンプで仕上げた映画鑑賞用
のサウンドセットアップで鳴らします。
当日は、VRゴーグルを用意して、映画
のワンシーンを鑑賞していただけるよ
うに準備しています。


そうこうしているうちに新幹線が浜松
駅に到着しました。こんなに寸前にな
って告知をしなければならないほど忙
しくってゴメンナサイではあるんです
けど、今日も早朝から取材だったりし
て、楽しみ過ぎて死んでしまいそうで
す。新幹線に乗ってるスキに大急ぎで
書きましたが、5日後に皆さんと元気
にお会いするために少し寝ます。


ではでは皆さん、OASISロードスター
ミーティングで会いましょう。ぜひ
yamaguchiスピーカーシステムのテン
トに遊びに来て、声をかけてください
ね。

あ、イベント出展は、100%楽しみ提
供のためだけを目的にしてます。買っ
てくれなんて無粋なこと言いませんの
で、楽しむためにお越しください。




山口宗久(YAMAGUCHI-MUNEHISA.COM)
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