くるまの達人

くるまの達人

とか、タイトルで謳いながら、実はただの日記だったりするけど、いいですか?

NEW !
テーマ:
スピーカーシステムの製作では、型取
りの段階から試作中の再生音、フィッ
ティングに関するデータを適宜記録し
ています。

今回、スピーカーシステムの再生音の
違いをきちんと記録しておこうと思い
たち、プライベートな資料を制作しま
した。

いくつかの音楽のジャンルを録音しま
したが、とりあえず3つの動画が完成
しました。今後の製作活動に役立つい
ろいろなご意見を寄せていただきたく、
ご興味ある方へ動画が保存してあるア
ルバムへのリンクを公開することにし
ました。


NAロードスターの純正スピーカー、
日本の有名ブランド製のコアキシャル
2ウェイスピーカー、スピーカーシス
テム(ツィーターあり・なし)の3種
類のスピーカーの再生音を録音しまし
た。

スピーカーシステムは、サブウーファ
ーとの組み合わせ、ヘッドユニット内
蔵イコライザーでわたし好みに音づく
りをしたものを、ツィーターあり、な
しのそれぞれで録音しました。

それぞれのジャンルの音楽の、いろい
ろなニュアンスを記録しておくために、
各動画の収録時間が長くなりました。
画面右側に、機材の組み合わせごとの
再生開始時間を記しておきましたので、
ご興味に応じて早送りしてください。


ドアへのデッドニングはしていません。
トランク内に設置したサブウーファー
の音を引き締めるために、リアトレイ
にはデッドニングを施しています。詳
しくはこちらをご覧ください。



使用機材は、ヘッドユニットにパイオ
ニア製DEH−970、パワーアンプ
は同ヘッドユニット内蔵のもの、サブ
ウーファーはトランク内に設置したパ
イオニア製TS−WH500Aです。
音源はストリーミングもので、256
kbpsのAAC形式の圧縮音源です。
CDよりもクオリティはずいぶん下です。
音量は、オープンエアドライビングで
もしっかりと聞こえる程度まで上げま
した。夜8時以降の録音はやめておこ
う、と感じるくらいのイメージです。


できればぜひ、少しでも音質のよいヘ
ッドフォンで聞いてみてください。i
Phoneやスマホに付属のヘッドフ
ォンでも、ノートパソコンや小さなガ
ジェットのスピーカーで聴くよりもニ
ュアンスがよくわかると思います。



動画ごとの簡単な解説を書き添えてお
きます。




まず、ピアノを中心としたジャズです。



【ロードスター用スピーカーシステム
 ジャズピアノ 試聴】




アタマから歪んでしまっている純正ス
ピーカーの後に聞くコアキシャルは、
ずっと澄んだ音色に聞こえます。けれ
ども、ウッドベース、ピアノともに音
の立ち上がりがつぶれてしまっていま
す。次に登場するスピーカーシステム
での再生音を聞けば、抑揚が大きく違
うことがわかると思います。サブウー
ファーが加わると、ウッドベースの胴
鳴り感がさらに豊かになります。おも
しろいのは、低音が伸びると高音のニ
ュアンスがグンと豊かになることです。
ツィーターなし仕様でのイコライジン
グでは、スティックでやさしく跳ねる
ようにシンバルの中心付近や、スネア
を叩く響きがより自然に聞こえるよう
になっています。この後で、純正スピ
ーカーやコアキシャルを聞くと、ドラ
ムスの細かなニュアンスがとてもおも
ちゃっぽく少し恥ずかしく感じられる
のではないかと思います。
ツィーターあり仕様のスピーカーシス
テムでまず気づくのは、ベースの弦を
弾く指先のニュアンスがとても表情豊
かに再現されていることです。高音が
伸びやかになると同時に、ツィーター
なし仕様よりも高音にやわらかさと深
みが感じられると思います。これは使
用しているツィーターユニットの音色
に因るところが大きいのですが、高音
域専用のツィーターを加えることによ
って、一生懸命鳴らしている感を消す
ことができることも大きな理由です。
音づくりに余裕ができるということで
す。サブウーファーを加えた状態でイ
コライザーを使い、高音から低音まで
のつながりを滑らかにすることを主眼
に調整しています。



ドラムスのビート感が心地よいロック
です。



【ロードスター用スピーカーシステム
 ロック 試聴】




純正スピーカーでもそこそこ雰囲気が
出ているように感じられますが、ギタ
ーがアルペジオを始める後半に完全に
音がつぶれてしまっています。コアキ
シャルでは高音が耳に突き刺さるよう
な鳴り方です。けっこう出ているよう
に聞こえる低音も、かなり刺激の強い
高音を伴ってそれ風に聞こえている感
じがします。うるさい感じの鳴り方で、
あっという間に聞き疲れしてボリュー
ムを下げたくなる音です、スピーカー
システムではロングドライブの間中、
たっぷりと音楽に浸れる聞き疲れしな
い音を絶対目標に掲げています。最初
の1発目からビーターがバスドラムの
革を叩く躍動感と深さが感じられると
思います。サブウーファーなしでこの
雰囲気を出すことは、ロードスター用
スピーカーシステムでは最初から狙っ
ていました。狙いどおりの雰囲気に仕
上がっていることがとてもよくわかる
楽曲です。サブウーファー、ツィータ
ーと加えてゆくことで、音の拡がりが
グングン増しているのがわかると思い
ます。思わず身体を揺すりたくなるよ
うな躍動感があるのに、炙るような音
でも聞き疲れしない。スピーカーシス
テムの狙いを本当によく表現してくれ
る楽曲です。イコライザーでは、ツィ
ーターなし仕様、あり仕様ともに、音
楽としてのまとまり感が出せていると
思います。音楽を聴くことは、ユニッ
トのテストをすることではありません
から、それぞれのユニットの存在を感
じさせないことはとても重要だと考え
ています。



邦楽の男性ボーカルです。



【ロードスター用スピーカーシステム
 男性ボーカル 試聴】



声の表現は、オーディオ装置の特徴を
実に顕著に示します。もっとも聞き慣
れた音源なので、不自然さを見つけや
すいわけです。音域もダイナミックレ
ンジも、それほど広いわけではないの
に、とても再生が難しいです。純正ス
ピーカーは完全にこもった糸電話のよ
うな音です。コアキシャルでは、やは
り高音のこれみよがしな強さが気にな
ります。ボーカルと伴奏のギターがガ
チガチにぶつかり合ってしまってます。
スピーカーシステムでの、ボーカルが
スッと前に出てくる感じ、ギターがし
ゃしゃり出てくることなくきちんと棲
み分けができている感じに注目してほ
しいと思います。ボーカルの表現は、
実は高音の深さと豊かさがてきめんに
効いてきます。ツィーターあり仕様で、
グンと声質が生々しく聞こえることが
わけると思います。マイクとくちびる
の距離感まで、一気に見えてきます。
ツィーターなし仕様でのイコライジン
グでは、この感じに少しでも近づける
ように工夫していますが、やはりツィ
ーターあり仕様に軍配が上がる、ボー
カルの再生音です。特に、この楽曲の
ように、マイクにとても近づいて歌っ
ている録音だと、その傾向が強いです。
ツィーターあり仕様にサブウーファー
を加えて、イコライザーできちんと仕
上げてゆくと、まるで自分のために歌
ってくれているかのような空間が生ま
れます。思わず泣けてくるような、そ
んな一人っきりのナイトドライブ、わ
たしは大好きです。


本当は、体に伝わってくる響きが再現
できれば、ふたまわりくらい大きな感
動体験ができるのですが、録音素材で
はそれは難しいですね。

ともあれ、このようなデータを積み上
げつつ、もっと自分の頭の中にあるイ
メージに近づけるためにはどうすれば
いいか、個人の力でどこまでできるか、
なんてことをコツコツとやっています。
ご感想などいただけると、次作への参
考と励みになります。



山口宗久(YAMAGUCHI-MUNEHISA.COM)
webTV「モーター日本」
Twitter / nineover
facebook / Yamaguchi Munehisa

テーマ:
広島には、なにか特別な引力を感じる。
それは、そこに生きる人たちの気質な
のかもしれないし、そういうことを超
越した引力なのかもしれないと感じる。

わたしの大伯父は松田重次郎氏に請う
ていただき東洋工業で技術顧問として
務めたし、高祖父(4代遡る)は芸州
広島藩に西洋技術のエンジニアとして
登用していただき、慶応年間にオラン
ダへ数年間の留学にも出していただい
た。

全国を取材で訪ねるのは、わたしの職
業ゆえのことだけれど、東京、大阪、
名古屋の3大都市以外では、足を運ぶ
機会が図抜けて多い。そこに自動車メ
ーカーがあるからというだけでなく、
実は自動車と関係ない職業の人たちと
の接点も、不思議とたくさんいただく。

そして話すと、なるほど広島の人だと
感じるし、その空気感はもちろん書き
ものにも自然に溢れ出す。2代おきに
不思議な力が引き合わせてくれる当地
の人たちの放つ空気感は、私に何か特
別なものを書かせるような心地よさ、
共感をもたらしてくれる。

思い込みの強さと、それを信念という
表現にまで昇華させるある種のしつこ
さの熱感が、文字に力を与えてくれる。

「八丁座」の蔵本さんと、数年の時を
挟み膝をつき合わせて話した。数年前
と同じことを言っていた。繰り返され
る言葉の数々がまるで陳腐にならない
その理由は、なんだろう。それが、こ
の原稿のテーマになった。

変わらずにいるようで、実は変わって
いる。時を経て変わらずに聞こえる言
葉というのはつまり、移ろいの波長に
合わせた変化を遂げているから。信念
や想いを貫くということは、貫くため
の頑なさと、時間がもたらす変化に同
期する柔軟さを両立させること。

きっとそういうことに違いないと信じ
て、蔵本さんのことを書いた。

わたしが巡り会う広島の人には、そう
いう人が多い。



「世の中の挑戦者たち」
株式会社 序破急 代表取締役社長
蔵本順子さん

変わり続けること
絶対曲げない信念
常に新しい価値は
日々の意識から

スクリーンに映し出される画には、物
語がある。物語とはつまり、届け手の
感性。ひと時その物語の中を彷徨い、
自らの感性を交える。そして夢中の内
にまたひとつ大人になる。父の経営す
る映画館で幼少期を過ごした蔵本さん
は、そうして大人になった。そして、
今も。

「私は、ほんとうに映画が好き。そし
て、広島を愛しています。この2つの
ことが、私という人間を形づくってい
るような気がします」

広島随一の繁華街である八丁堀にある
服屋百貨店のエレベーターに乗り8階
のボタンを押すと、扉が開いた瞬間か
ら物語が始まる。『八丁座』。日常の
喧噪を離れ、身も心も映画の世界に浸
れる非日常空間を創造することが、蔵
本さんの選んだ生きる道だ。

「映画の神様がいるのであれば、映画
館は神社で、私たちは巫女。映画を撮
るのが映画監督ならば、私は上映監督
なんです。そこがどういう雰囲気の空
間であるか、そこでどんな映画を観て
いただくか。映画館は映画の一部なん
です。銀幕を張って椅子を並べれば完
了、というわけではないんです」

八丁座を開こうと考えたとき、蔵本さ
んにはすでに理想の映画館のイメージ
があった。をれを広島の中心地で実現
するために無我夢中で走り回った。資
金繰り、用地確保、空間の設え、スタ
ッフの育成、そして上映映画の選定と
上映権の交渉。多くの支持、支援者の
助けもあったとはいうものの、もちろ
ん蔵本さん自身が膨大な諸事を乗り越
え、2010年の開場に漕ぎつけた。

「捨てるものはない、という勢いがあ
りました。こうなったら、とことん楽
しんで理想を追求しようという気持ち
でした。映画会社が経営するシネコン
全盛の時代に、皆さんに観ていただき
たい映画の上映権が思うように取れな
いことには閉口しましたが、それでも
実績を積んでゆくことで徐々に認めて
もらえるようになってきました」

それから8年経ったいま、広島で八丁
座を知らない人はいない。八丁座は、
広島の映画ファンと蔵本さん、双方の
期待を越える映画館として、当地の顔
にさえなった。

「映画が好きというだけでは務まらな
い世界に突入したなという感覚が、ま
すます強まっています。

商いは飽きないことが肝心、ってよく
言うじゃないですか。一度体験したら
お腹いっぱいではなく、なんど来ても
楽しいエンターテインメント空間であ
るには、どうすればいいのかという発
想がとても大切なんです」

時代に合わせた変革と進化、という言
葉が蔵本さんの口から出た。

「時代のニーズを敏感に感じて変わり
続けなければならないことは、当然だ
と思います。けれどもそれは、変わっ
たなぁというお客様の感想を呼ぶよう
なものばかりじゃ、ダメなんです。お
客様にはわからないけど、実は着実に
進化していることのほうが、むしろ大
切なようにさえ思えるんです。

つまり、時々思いたったようにゴソッ
と変えるのではなく、日々の小さな進
化の積み重ねの結果、誰にも気づかれ
ないうちに変革を遂げているというシ
ナリオが理想なんです」

上映作品を検討するためのスタッフ向
け試写会。開場以来、今でもほぼ毎晩
続けている。

「流行り物であれば何でも演るという
映画館には、将来も絶対にしません。
お客様にはほんとうによい作品に触れ
ていただきたい。そのためには、寸暇
を惜しんで“ぜったいに観ていただき
たい一作”を、私たちの責任で選び続
ける必要があるんです。

実際にどの作品を上映すべきか。スタ
ッフの意見には最大限耳を傾けます。
そして、最終的には私が決めます。け
れども、もし私が少し違うかもしれな
いと思っても、そのスタッフが想いを
込めた企画と共に推してきた作品は、
上映することがあります。これはお客
様が入らないかもしれないぞと思って
も、です。

映画館はエンターテインメント空間で
すから、作品を選んで流せばいいとい
うわけではありません。その作品の素
晴らしさを伝えるために、いろいろな
工夫も必要です。そうした仕事の難し
さは、実際に経験してみないとわから
ないんです。成功体験も失敗体験も、
自分のこととして経験してこそ身につ
くのだと思うんです。特に新人のうち
は、力不足が目に見えて分かりますか
ら、そういう経験から遠ざけてしまう
ことがありがちだと思うんです。けれ
ども、そこから逃げたら人は育ちませ
ん。新人にこそ必要な機会だと思うん
です」

広島の一等地に場を築き、広島の人を
育てる。一作、また一作、大好きな映
画が蔵本さんを今日も成長させる。広
島と映画、愛して止まない蔵本さんの
生きがい。


リクルートグループ報「かもめ」
連載「世の中の挑戦者たち」より


山口宗久(YAMAGUCHI-MUNEHISA.COM)
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テーマ:
マツダがロードスターのマイナーチェ
ンジを実施した。



2リッターエンジンの回転フィールの
大幅な改善と、1.5リッターエンジン
の燃焼効率のわずかな改善が主な柱の
ようだ。

わたしはもはやご贔屓媒体を持たない
自炊ジャーナリストなので、なかなか
試乗の機会はいただけないのだが、す
でにメディア向け試乗会も終わってい
るようで、報道解禁日を待った国内外
の記事が一気に出てきた。


“POWER BUMP!”

多くの記事が、2リッターエンジンの
馬力が増したことをタイトルや文頭に
掲げ、記事の文字数の大半をその紹介
に割いている。

「違う!」と思う。


“FEEL BUMP!”は、どこへ
行った?


ロードスターは、パワーを楽しむクル
マではない。感覚に溺れるクルマだ。

どんな感覚か? 滑らかなつながりだ。
強い絶頂感ではなく、艶めく滑らかな
終わりのない触感にこそ、ロードスタ
ーを愛しむ理由を見つけることができ
る。ボディもサスペンションも、もち
ろんエンジンも、それを実現させるた
めの要素に過ぎない。

わたしは無類のオーディオ好きだから、
こんな例えをしてみよう。

音楽を楽しむのに十分な音量で鳴る50
Wのアンプを100Wにする理由は何か。
鼓膜が破れるほどの爆音を実現するた
めではない。例えばゼロから30Wまで
で楽しむ音楽をもっともっと研ぎ澄ま
すためだ。だから、新調した100Wア
ンプのインプレッションは、30Wまで
の艶めきの表現にもっともっと専心す
べきだと思う。もっと言えば、それが
100Wかどうかなんてことは、本質に
は関係なかったりする。

実は、エンジンのパワーを上げること
は、自動車づくりの中でもっとも簡単
な部類に入る。でかい声を出すことよ
りも、囁きの魅力を高めるほうがずっ
とずっと難しい。

ロードスターは、そこに専心して創ら
れたクルマだ。わたしは、それをよく
知っている。だから1.5リッターのエ
ンジンをメインユニットに選んだし、
2リッターのエンジンパワーを無闇に
高めることをしなかった。

今回、2リッターエンジンの1.5リッ
ター分がグンと艶やかになった。気づ
いたらパワーも上がっていた。1.5リ
ッターエンジンの艶やかさが、さらに
極まったコンサンプションで実現でき
た。ざっくり言えば、そういうことの
はずだ。

だから、そしてどうなったのか、とい
うところにもっと焦点を当てなきゃダ
メなんだよ。2リッターエンジン搭載
車のロードスター的課題の大きな1つ
は、エンジンや駆動系の重量にあった。
それが、今回の仕様変更でどうなった
のか。以前より力強く走る? パワー
が上がったんだから、そんなの当たり
前なんであって、つながりは1.5リッ
ター車にひけを取らないほど滑らかに
なったのか、アクセル踏んでもブレー
キ踏んでもハンドル回しても、すべて
の動きが一体の生き物に感じられるよ
うなクルマにどこまで近づいたのか。
そこが肝心じゃないのかぃ。

言い始めた勢いで言ってしまうと、パ
ワーにスポットが当たるような時間が
長く続くと、ロードスターはNDで終
わってしまうかもしれない。それほど
の危機感を感じる。力自慢の土俵に上
がっていってはダメだ。そんな考えが
なかったとしても、そういう風に感じ
られるように見せてはダメだ。そして
ファンたちは、ロードスターを力自慢
の土俵に押し上げるようなことをして
はダメだ。そこには、世界中の超巨大
メーカーの力自慢たちがたくさんいて
凌ぎを削っている。パワーと太いタイ
ヤを組み合わせれば簡単に上れる舞台
では、資本と販売力が運命を大きく左
右してしまう。


“FEEL BUMP”の真髄を楽し
く分かりやすく、もっと。

何年か後に、次のロードスターの姿を
見たいから。



山口宗久(YAMAGUCHI-MUNEHISA.COM)
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テーマ:
クルマの鍵には、ロマンがあると思い
ます。

山谷が刻まれた鍵。手のひらに収まっ
たこの世にたった1つの刻み模様は、
憧れのあのクルマが今は我がものにな
ったのだ、という紛れもない証です。

どんなきっかけだったか、嗚呼あのク
ルマに乗ってみたい、好きなときに好
きな場所へ向かって走りたい。道が続
く限りどこへでも行けるし、誰とでも
会える、しかもあのクルマで。

そんな夢が叶った証。そんな夢を自分
自身で叶えた達成感。

世界にたった1つの鍵は、いつまでた
っても眺めるたびに、そんな記憶を呼
び戻してくれる魔法のアイテムだと思
うんです。


そんな大切な鍵の思い出を守ってくれ
る吉澤さんの話を書きました。20年、
30年と使い込んで、うまく開かなくな
った鍵を甦らせてくれます。いろいろ
あって複数の鍵が必要になったクルマ
を1本の鍵で動くようにしてくれます。
うっかり紛失してしまっても、クルマ
がそこにあればシリンダーから鍵を刻
み直してくれます。

クルマの鍵にはロマンがあります。ロ
マンには、その心を理解して守ってく
れる人が必要です。そう思います。


「クルマの達人」
ロックサービス城南
吉澤 誠

つい先日、1920年代製のフォードに触
らせてもらう機会があった。そのトラ
ックには、カギがなかった。古い家屋
の配電盤にあるようなコの字形のレバ
ーをつまんで、下方へ倒す。それから
いくつかのスイッチや調整弁の位置を
確認して、床にある小さなスイッチを
踏むと、エンジンが掛かった。たっぷ
りと濃い燃料が盛大に燃え盛って出て
くる、古いエンジン特有のストーブの
ような匂いをかぎながら思った。昔の
クルマには、カギが必要なかったのか。

おおよそ我々が身近に接するクルマに
は、カギがある。ドアをカギで開けて、
エンジンをカギで掛けて、クルマから
離れるときはまたカギで戸締まりをす
る。あたりまえすぎて何の疑問も感じ
たことがなかったが、防犯の必要が生
じて、カギが生まれたというわけだ。
そのカギも、長らく山谷が刻まれた金
属の棒が一般的だったが、もうずいぶ
ん前から電池で動く電子式に切り替わ
ってきている。非接触式のカギは身に
つけているだけですべての用を足して
くれるから、金属製の雄と雌の関係を
解さない世代も、そろそろ現れるかも
しれない。

「鍵屋は、もともと住宅関係の仕事が
多いのですが、イモビライザーといっ
て、通信式の電子キーが主流になって
きてからは、ますます自動車関係の仕
事が減っています。電子の部分につい
ては、完全に自動車メーカー管理です
し、非常用として付いている金属製の
カギも、ほとんど使う機会がないので
減りません。紛失するときは電子キー
ごとでしょうから、鍵屋でカギを刻む
ことはまずないでしょうね」

それでも、吉澤さんの背後の壁一面に
並んだ膨大な種類のブランクキー、つ
まり山谷を刻む前のカギの元は、半分
以上が自動車関係のものだ。クルマが
好きだから、というわけではないと、
笑いながら前置きをして教えてくれた。

「たくさんの自動車メーカーが、たく
さんの種類のクルマを、何十年も作っ
ているわけですからね。同じシリーズ
があったとしても、このくらいの数に
はなります。いつ注文が入るんだろう
なんて思いながら、何十年もぶら下が
ったままのものもあります。お客さん
の“困った!”は突然やってきますか
ら。住宅のカギと同じで、緊急性の高
い事案がかなり多い仕事なんです」

30歳のときにこの仕事に出会って、も
う40年以上もカギを直し続けている。

〜冒頭〜




続きは現在発売中の「カーセンサー・
エッジ」誌で、お読みください。



山口宗久(YAMAGUCHI-MUNEHISA.COM)
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Twitter / nineover
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テーマ:
W126で昨年限定募集した取り付け
&セットアップサービスをご依頼いた
だいた方のリクエストと、新たに開発
中のNDロードスタースピーカーシス
テムの試作車用に、ハイレゾの新しい
システムをテスト・検証しています。

デジタルガジェット(今回はiPhone)
に取り込んだハイレゾ音源を、DSP
(デジタル・シグナル・プロセッサー)
に光伝送するためのDDC(デジタル
toデジタル・コンバーター)に比較的
最近発売になった、オーディオテクニ
カ製のAT−HRD1という機材を使
うことにしました。



このAT−HRD1という機材、ヤバ
いです。以前、別の機材をデジタルガ
ジェットとDSPを接続するためのD
DCとして使ったことはあるのですが、
音の滑らかさが2段くらい上だと感じ
ます。96kHzの音源で試しています
が、さらに精細な192kHzだとどん
な風に聞こえるのでしょう。電子機材
の進歩は、ほんとうに恐ろしいと思い
ます。

よく、可聴域以上の周波数が記録再生
できても意味がない、というハイレゾ
否定の声を聞きますが、ハイレゾの魅
力は密度の濃さ、可聴域の緻密さだと
感じています。光で言うと、赤外線や
紫外線はどのみち見えない、という観
点ではなく、白から黒へのグラデーシ
ョンが段付きにならずにどれだけ滑ら
かに表現できていますか、というイメ
ージが、音でいうハイレゾの魅力です。


今回は接続と信号認識の確認なので、
AT−HRD1のDAC(デジタルto
アナログ・コンバーター)機能を使い、
ガレージのミニコンポで音出しテスト
を行いましたが、車載するときは、こ
れをDDCとして使い、アナログ変換
はDSP内のプロセッサーに任せるこ
とになります。

DSPには、オーディソン製のBIT
NOVEという機材を使うことに決め
ていますが、さてどういう感じになる
でしょうか。

勝手知ったるW126でどういう音風
景が広がるかは、かなり見当が付いて
いますが、NDロードスターでは、ど
んな風景の音楽空間に向かって走るこ
とができるようになるのでしょう。N
Dロードスター用のスピーカーシステ
ムは、このシステムを存分に堪能でき
るクオリティで仕上げます。DSPを
使うので、タイムアライメントも完璧
に設定できます。純正内装をいじるこ
となく、マツダコネクトの機能もほぼ
完全に残すように仕上げる予定です。

目の前に浮き上がる滑らかで迫力のあ
る音楽とともにドライブが楽しめる。
恐らくあと1〜2ヶ月ほどで1台目の
NDロードスター試聴車が完成します。

想像できないほどのものを、きっと創
ります。お楽しみに。


山口宗久(YAMAGUCHI-MUNEHISA.COM)
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