上野の森美術館の『フェルメール展』に

行って参りました。

 

いや正確に言えば、結果行くことになりました。

 

なぜって?

 

本当は『ムンク展』を観るはずだったのです。

昨年6月北欧の旅の折、ムンク美術館でも

観られなかった「叫び」をリベンジで

観ようということで。

 

ネットで切符も買って、意気揚々と

向かってみたら

休館日

の非情な文字が!!!

 

そう、本来は月曜日が休館日。

しかし14日の祝日を開けたので

15日(火)は振り替えでお休み。

 

聞いてねーよー!

とまさに「叫び」たい気分。

 

しかし、転んでもただでは

起きません。ここは上野。

もうひとつ是非観たかった

フェルメールがあるではないか!

と、向かった次第です。

 

しかしフェルメール展は日時指定の

チケット販売方式。空きがなければ

当日入場は不可能です。

 

そこは、強運の私。

まんまと11時の回を20分前ですんなりゲット。

 

列に並んでびっくりです。

10分もしないうちに、その列が5倍

くらいに長~く伸びています。

 

すごい人気ですねぇ。

 

しかし石原さとみの無料音声案内や

気の利いた解説書をこれも無料で

いただき、驚いた事に割合ゆったり

最前列で鑑賞できたのでした。

 

35点しかない彼の作品のうち

8点が一度にみられるという

かつてない展覧会です。

 

 

目玉はこちら「牛乳を注ぐ女」(アムステルダム国立美術館)。

絵の画像はすべてポストカードより

 

本物をじっくり見て、そのファッショナブルな

色使いに改めてはっとさせれました。

 

ラピスラズリを使ったフェルメールブル-は

美術にさほど詳しくない私でも知っていますが、

それを引き立てるイエロー、そしてこの写真では

よくわかりませんがスカートの朱赤と

色のバランスがものすごくおしゃれなのです。

このこっくりした色合いを

白い襟と頭巾で「抜いて」いるのもすごい!

 

さらにいうなら、この白とテーマの

注がれる牛乳の白とのリンクも

見逃せません。

 

 

こちら「真珠の首飾りの女」(ベルリン国立美術館)

このイエローの毛皮付きガウンも素敵。

オレンジの髪飾りが効いてますよね。

とってもファッショナブルです。

 

ちなみに今年の春夏のトレンドカラーは

イエロー。フェルメールにそのヒントが

みいだせるとは、発見です。


そしてこの絵も、毛皮のトリミングが

白!もちろん、真珠も白!光や清々しい

印象を担っています。

 

「手紙を書く女」(ワシントン・ナショナル・ギャラリー

同じガウンを着てますね。でもヘアアクセが

違うだけで、モダンな印象に変わります。


そして、こちらも白!

 

フェルメールが描いているのは

富裕層からメイドまで、基本的に庶民ですから、

17世紀のオランダって、ヨーロッパでも

屈指のファッションリーダーだったのでは。

 

いやあ、そういうわけでかなり

有意義に濃い時間を過ごすことが

できました。

 

ランチはイエローつながり(?)で

上野精養軒本店のオムライス ハヤシソース。

ソースはビーフの入ったドミグラスです。

サラダ付きで1680円。

感動の旨さにこちらも至福のひとときでした。