企画総務委員会がありました。板橋区の行政計画の1つ「いたばしアクティブプラン2025」は、尊厳が重んじられ、性別による差別を受けない社会を実現するために作られて、運用されています。


今回は、計画の進捗についての報告がありました。成果指標に、身近な人に、性的マイノリティであること を打ち明けられた場合、「これまでと変わりなく接することができる」と回答した人の割合を増やしていくという指標がありました。


成果指標は、事業が最終的にどうだったかを判断する大切な基準ですが、私はこの設問に違和感を覚えたので、質疑をし、提案をしました。


***


身近な人が何か考えや意図や想いがあって、打ち明けたのに「これまでと変わらない」ことが逆に、身近な人の行為に対しての期待を裏切ることもありえるので、この設問に回答する方の中には迷う方もいるのではないかということ。


身近な人と「私」との関係性によって、設問は非常にセンシティブな内容になり、表層しか捉えていない軽々しいものになってしまう懸念があります。


身近な人が同性の友人の場合、家族の場合、その告白はただの報告ではなく、愛情の告白であるかもしれないし、悩みの相談であるかもしれない。そう考える余地がある時、設問には単純に「これまでと変わりなく接することができる」ことが必ずしも良いこととは思えないので、このように回答する人は目標値の70%には達することが難しいのではないかと思います。


***


ということで、設問について、板橋区の意図がもっと明確になるように改善する余地がありますねと提案したところ、担当課も私の考えを理解し、受け入れ、検討するとご返答を頂きました。





↑こちらのページの赤で囲まれた部分です。