二十世紀~現代アメリカの作家ジョー・ホールドマン(1943~)の小説『終わりなき戦い』(1974)を読みました。
作者のジョー・ホールドマンは大学を卒業後に徴兵されて米陸軍に入隊しベトナム戦争に従軍しました。『終わりなき戦い』はその時の経験をもとに書かれたSF小説で31歳の時に刊行されました。ヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞といったSFの主要な賞を総ナメにして、海外SFのファンなら誰もが知ってる有名な作品です。自分はSFは好きだけど戦争ものは苦手なので何となく敬遠していましたが、いつかは読みたいと思っていた本なので今回読むことが出来てよかったです。
「あんたたちは、これからの一生を生活保護をうけて暮らすか兵士になるか選ぶんだ」
「選ぶまでもないわ」メアリゲイが言った。
「生活保護よ」
もちろん、そんなことは許されるはずもなく、主人公たちは兵士として異星人との戦いの日々を過ごすことになります。でも思ってたほど暗い感じではなく、未来社会は男女平等でフリーセックスが当たり前で、軍隊内でも相手を取っ替え引っ替えカップルが成立して(エロ小説ではないのでご安心を)中々に楽しい小説でした。
ただやはりメインとなるのは異星人との戦争で、作者は元軍人だけあって戦闘場面は詳細を極めているのですが、難しい用語が多くて自分は読むだけで精一杯で(泣)具体的なイメージを構築するのに四苦八苦で一回読んだだけではその面白さを充分に捕らえ切れませんでした(泣)
★★★☆☆