二十世紀アメリカの作家ルシアン・ネイハム(1930~1983)の小説『シャドー81』(1975)を読みました。
面白い小説らしい。読んだ男はみな絶賛している。『シャドー81』はルシアン・ネイハム唯一の小説でジャンルは冒険小説。アメリカ本国では余り知られておらず、どうやら世界中で読んでいるのは日本男児のみのようだ。
日曜日の明け方に簡単な朝食、といってもコーヒーと覚醒剤をさらに二錠、それから半箱のたばこのみ。
主人公の生活の一部を表した文章だが、
朝ご飯のメニューがコーヒーと覚醒剤だと?
ワイルドではないか!
そういえば昔読んだ『オバケのQ太郎』に
「朝ごはんはめんどくさいからアイスクリームでいいよ」というQ太郎のセリフがあって、あの頃はそれも相当ワイルドに感じたものだが…
作者のルシアン・ネイハムの本業は新聞記者。小説には軍事、政治、経済、マスコミ、製造業、航空業界等の一般読者には興味の薄そうな知識が豊富に盛り込まれているが、飽きさせずに読ませる文章力がある。無論、ストーリーが面白いことは改まって言うまでもない。
男なら黙って読むべし(読んでる時は喋らんか)
★★★★☆