玩具店行きの列車 | 山田小説 (オリジナル超短編小説) 公開の場

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 特急列車に乗っていて猛烈な睡魔に襲われたので私は瞼を閉じた。すると、列車に乗っている夢を見た。私は玩具店へ行こうとしていた。新しい玩具を手に入れられそうだと期待して心が浮き立っていた。

 しかし、私は自分が一人で特急列車に乗っているようだと気が付いて当惑した。保護者はどこに行ったのだろうかと思った。私は自分が幼い子供であると感じていた。隣の通路側の席には誰も座っていなかった。

 列車が駅に停まり、私が座っている席の近くのドアが自動的に開いた。ここが玩具店の最寄り駅なのだろうかと私は考えた。窓の外に見える街はそこそこ栄えているように見えた。玩具店があるかもしれなかったが、独りでの行動は危険だと思ったので私は席から立たなかった。
 
 ドアが自動的に閉まり、列車が発進した。その途端にやはり下りるべきだったかもしれないという気がしてきたので私は後悔した。新しい玩具を入手し損なったようだと思って落胆した。

 そこで目が醒めた。特急列車は走り続けていた。私は自分が大人であると思い出した。


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