港行きの列車 | 山田小説 (オリジナル超短編小説) 公開の場

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 特急列車に乗っていて猛烈な睡魔に襲われたので私は瞼を閉じた。すると、列車に乗っている夢を見た。私は港へ行こうとしていた。船に乗って海外に旅立とうとしているのだった。

 しかし、旅券を家に忘れてきたのではないかという懸念が脳裏を過り、全身に電撃が走り抜けたかのような衝撃を受けた。数ヶ月にも渡る長い船旅の予定がすべて破綻するかもしれないと思われたのだった。

 急いで持ち物を検査しなければならないと思ったが、周りを見回しても鞄がないので私はさらに愕然とさせられた。船旅の準備がまったく出来ていなかったようだと気が付いたのだった。

 列車が駅に停まり、私が座っている席の近くのドアが自動的に開いた。どうやら港に到着したようだった。しかし、私は茫然としたまま下車しなかった。旅券がなければ船には乗れないのだった。

 頭の中では既にこれからの数ヶ月もの期間をどのように過ごそうかという問題について考え始めていた。私は一切の知人と顔を合わせずに過ごしたいと思った。それが旅のそもそもの目的であったという気がしていた。

 そこで目が醒めた。特急列車は走り続けていた。私は夢の内容を思い出し、数ヶ月にも及ぶ休暇が実際にあればどのように過ごすだろうかと考え始めた。


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目次(超短編小説)

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