怪物達の行進 | 山田小説 (オリジナル超短編小説) 公開の場

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 夜道を歩いていて眠くなってきたので私は建物の外壁に寄り掛かりながら腰を下ろして目を閉じた。辺りは人気がなく、空気がひんやりとしていた。

 すぐに意識が朦朧としてきたが、複数の足音が聞こえてきたので私は目を開けて辺りを見回した。たくさんの怪物達が眼前の道路を行進していた。一体、どこへ行こうとしているのだろうかという疑問が脳裏を過ったが、怪物達が恐ろしいので私は口を開かなかった。怪物達は真っ直ぐに前方を見据えたまま歩いていて私の方を一瞥もしていなかった。

 怪物達が行進していく方角を見ると空の低い部分が少しずつ明るくなってきていて朝になろうとしているようだった。弱々しい光が怪物達を照らしていた。すぐに太陽が現れて辺りがたちまち明るくなってきた。

 どうやら怪物達は陽光を苦手としているようで顔面を歪めながら不気味な呻き声を発した。「消える。消える」という呟きが聞こえてきた。しかし、それでも怪物達は朝日の方向へと歩き続けていた。その姿が透明になり、完全に見えなくなってからも足音と呻き声がしばらく聞こえていた。


関連作品

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目次(超短編小説)

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