ちょっぴり嬉しい話ですが、心配なこともあり長くなりましたが、最後まで読んでよかったらシェア拡散していただけませんか。

嬉しい話から、「タネは誰のもの」の日比谷コンベンションホールでの完成披露公開上映映は満席で大盛況でした。 

 

早くも映画館での上映が渋谷のアップリンクで11月13日から始まり、続いて横浜、名古屋、大阪、広島と次々に映画館の上映も決定しました。

ありがたいことに 日比谷での上映後 原村監督と私の1時間のトークが終わっても誰一人席を立とうとしないのです。

そして、 知人にもこの映画を観ていただくためでしょうか、映画館での上映前売り券(1枚1000円 )を次々に買って頂くのです。思わず涙が出そうな程嬉しくなりました。

この映画を観ていただければこれから国会で審議される種苗法がいかに日本の農業にとって大変なことになるかがよく理解できます。

国会でいよいよ審議が始まりますが、残念ながら野党の中も農水省によって意見が分断されているところで大変心配しています。

農水省はシャインマスカット等の日本の品種が海外へ流出するのを止める為に法改定が必要だとしているのは言い訳であって、国民を欺いているのです。

この映画を観ていただければ、山形県のさくらんぼの新品種の海外流出を現在の種苗法で止めたように何の問題もないのです。(種苗法21条4)

また農水省は、欧米は 「登録品種についての自家増殖は原則禁止している」ので日本でも、と説明しましたがこれも事実とは異なります。

米国でも植物品種保護法があり、登録された品種も農民の権利として 主要農産物、とうもろこし、豆類などほとんどの作物については自家増殖(採種)を自由にできるようになっています。

ただゲノム編集の種子などは別途植物に対する特許として認めていて、特許を得ている作物については原則自家増殖が禁止されているだけです。

欧州でも穀物ジャガイモ等は21種類の作物、及び50ヘクタール以下の農民も自家増殖(採種)は全て自由となっているので、事実上影響はないのです。

自家増殖(採種)は国連総会での人権宣言、および日本も批准している食料・農業植物遺伝資源条約の中で農民の権利とされています。

私の知る限りでは、日本だけがコメ、麦、大豆の主要農産物も含めて登録品種は一切の例外もなく自家増殖(採種)一律禁止、違反したら重い刑罰に処せられます。

農水省の平成27年度のアンケート調査でも農家のうち52.2%が登録品種を自家増殖採種しています。

これからは毎年対価を支払い許諾を得るか種苗を購入しなければならなくなるので大変な負担になります。

いずれにしても自民党多数で種苗法が改定されるとしても、せめて自家増殖禁止の部分だけは欧米並みに修正して頂かなければならないと思います。

コメ麦大豆の主要農産物、地方の特産物サトウキビ、いちご、芋類等は 一律禁止の効力が及ばないとするなど。

闘いはこれからです。

前回の通常国会でも種苗法は審議される予定でしたが、柴咲コウさんの慎重な審議を求める声など世論の盛り上がりで先送りになりました。

今回も三重県議会、札幌市議会、枕崎市議会など数十に及ぶ自治体から慎重な審議、もしくは審議を取り下げてほしいなどの意見書が出されています。

種子法も2年前に両議院で11時間足らずの審議で廃止されましたが、その後2年間で22の道県で種子法に代わる種子条例が成立したのです。

市民の地方からの地道な運動による成果です。

今では国会でも種子法廃止撤回法案が自民党公明党も同意して審議が継続されています。

諦めることはありません。

私たちに今できることは、地元選出の国会議員の先生方に与野党問わず電話 FAXなどでお願いすることです。

『タネは誰のもの』の映画の自主上映会を開くことも広く種苗法改定の重要性を知ってもらう上では大事なことだと思います。

すでに全国各地60ヶ所で自主上映会が予定され 、これから続々と 開催されようとしています。

すぐに誰でも人数に関係なく1日1万円で下記のところに申し込んていただけばできるようになっています。

https://kiroku-bito.com/tanedare/

どうかよろしくお願いします。