令和になってから三回目の投稿です。
このブログはずっと休眠中なのですが、沢山の方がお越しくださっています。
やはり5月になると
五月の薔薇を思い出す方が多いのですね。
振り返ってみても、このブログに添付した沢山の動画も消されてしまったものが多く年月を感じます。
初めて書いたのが2013年ですからもう9年も経ってしまいました。
新しい情報は何もないので少し雑感を書いてみたいと思います。
Tino Rossiという方が歌ったRoses de Picardie(ピカルデイの薔薇)という曲があります。
1916年にHydon Wood という方が英国で作曲し詩は英国の詩人Freerick Edward Weathely という人がつくりました。1918年以降フランスでとても流行ったそうです。映画化もされ沢山の方がカヴァーしています。
ピカルデイ地方はフランスのベルギーの国境に近く、海を挟んでイギリスを望む位置にあり、
美しい地方ながら第一次世界大戦、第二次世界大戦共に激戦地になったところです。
この歌は、ピカルデイ地方で戦争未亡人の女性とイギリス軍将校の儚い恋を歌った曲と言い伝えられます。
五月の薔薇はなかにし礼さんの作詞です。
なかにしさんは作詞家になるまではシャンソンの訳詩をされていましたから、もちろんこの歌はご存じだったと思います。この歌の奥にある戦地での儚い恋と運命に思いを馳せて、この詩を作ったのではないでしょうか。
5月のばらは、ただの男女の別れを歌っただけではない気がします。
運命によって引き裂かれる、永遠に再び会うことができない2人。だからこそ、
忘れないで、忘れないで、時は流れ過ぎても
むせび泣いて、むせび泣いて、別れる君と僕のために
なのでは、ないでしょうか。
この忘れないで・・というフレーズほど
心に残り,切なさが残るフレーズはありません。
なかにし礼さんの、とてつもない感性と才能と美学を感じます。
ピカルデイの薔薇の歌詞を少しご紹介します。
この旋律は
僕たちには もう今じゃ
古くさく思えるっていうのかい
僕には新鮮に思えるよ
またとくに
君と僕という
この二つの言葉は
古くなったりはしないさ
…思い出してよ
それは
あのピカルディーのこと
そしてそこに咲いている
バラのことだよ
愛し合っている
二人は
踊ったよね
バラの上で
あの頃。