子供の頃に読んだドラえもんの漫画の中にこんな話がありました。
のび太が150円持ってアイスを買いに行き、50円と100円のアイスを一個ずつ買って帰る途中ジャイアンに会い、ジャイアンが「50円のアイスを分けてくれ」と言い、のび太に50円を渡して50円のアイスを受け取ります。
のび太は50円のアイスを買うためもう一度店に戻ろうとすると、「やっぱり100円のアイスがいい」とジャイアンは50円のアイスを渡して100円のアイスを受け取り、その場で100円のアイスを食べ始めます。
のび太は「50円払ってよ」とジャイアンに言うと、ジャイアンはこのように答えます。
「さっき50円払ったよな」
「それで今50円のアイスを渡したような」
「足すと100円だよな」
「だから計算あってるよな」と・・・
そこでのび太は「なるほど!」と納得してしまいます。
そしてのび太はお店に戻って50円のアイスを買い、50円のアイス2個を持って家に帰ります。
家に帰り事情を話すと、ドラえもんは当然、「ジャイアンに騙されているよ」と言います。
しかしのび太は「ドラえもんの方が間違ってるんだよ」と、全く受け入れてくれません。
擦ったもんだの末最後は丸く収まるのですが、この話のキモは「人は自分の『信念』に沿った解釈しかしない」というところにあります。
その人の持っている信念が強固なものであればある程、どんな矛盾があろうとも、絶対に信念を曲げることはしません。
信念とは自分にとってのGPSのようなものです。
自分の軸でありよりどころであり、今の自分の立ち位置とこれからの方向性を示してくれる「指標」です。
それがあるから人生という大海原を安心して渡っていけるのです。
でもそのGPSが故障したら、突然人生の漂流者になってしまいます。
だから、自分のGPSが壊れているなんて思うはずがないのです。
人によりGPSのプログラムは違います。
そしてそのプログラムはしつけ教育という形で入力されていきます。
さらには、テレビや新聞といったマスコミからも日々入力され続けています。
それが絶対的正しさのプログラムならいいのですが、この世の絶対的正しさを知っている人は、多分一人もいません。
色々な見方考え方があって当然であり、「これだけが正解! 後は間違い!」と断言するのは気持ちの悪いことです。
自分のGPSは自分だけのものであり自分が信じていればそれでいいのですが、でもそのGPSは絶対正しいわけでもありません。
だから自分のGPSの正しさを人に認めさせようとか、誰かのGPSの間違いを正してあげようなんて考えなくていいんじゃないかと思います。
のび太のGPSは結構簡単に修正できてしまったようですね。
50円×2=150円
純粋な心を持っているせいなのか、単純に計算できないからなのか?
どちらであっても、のび太らしく生きていければ、それでいいです。^^
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