湿布は本当に効果があるのか? | やまびこDr.の診療日記

やまびこDr.の診療日記

人生の大事業の子育ては、ほとんどぶっつけ本番! 分からない事だらけで心配がつきません。
でも正確な情報を知り納得できれば心配は減らす事が可能です。
薬よりもっと大切な事をお伝えする小児科医のブログです。

経皮吸収って言葉はご存知でしょうか。

 

大学でも習いませんし医者になってからも教わったことがありませんでした。

医者だから体のこと何でも知ってそうですが、知らないこともいっぱいあるのです。

 

シャンプーやボディーソープが皮膚や毛穴から体の中に入っていくなんて、考えてもみませんでした。だからシャンプーが体の具合を悪くすることがあるとは思ってもみませんでしたし、湯治なども効果があるとは全く思っていませんでした。

 

でもよく考えてみると、湿布や咳のひどい時に使うシール状の薬も、皮膚から吸収されるから効くわけで、経皮吸収は当然あるわけです。

 

咳のシールは貼った皮膚の毛細血管から血液に溶け込んで全身を巡り、気管支に到達した薬が効果を発揮するため、どこに貼っても効果は変わらないと教わりました。

なるほどと思ったのですが、しかしそれを知ってからある疑問が生じました。

 

湿布は本当に筋肉の痛みに効果があるのか?ということです。

 

皮膚には毛細血管がいっぱいあり、皮膚の下には皮下脂肪もあります。

筋肉に達する前にいろんな組織を通らなければならず、しかも血液で全身に流されていくので、筋肉に到達できる薬はとても少ないはずです。

 

しかも筋肉に到達してもそこから染み込むには(豚の角煮を作る時のことを考えても)かなり大変のような気がしますので、もしかして効果はほとんどないのかもしれません。

 

でも実は全く違う考え方があり、薬の成分が十分に筋肉奥深くに到達しているかもしれません。

 

常識だから正しいわけではありません。

大多数の人が言うことが正しいわけではありません。

権威ある人が言うことが正しいわけではありません。

 

最終的には自分の中で感じるちょっとした違和感やピンとくる感じから、自分で判断するしかないかなと思います。