子供に対して行う催眠療法の一例です。 | やまびこDr.の診療日記

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数年前の僕の投稿です。子供に対してする催眠が分かりやすく書かれていると思いますので、再度投稿します。

 

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昨日10歳の女の子の催眠療法をしました。

 

元々頭痛を主訴に受診したのですが、いつも自分を卑下し理由も分からずイライラすることがあり、自分で自分をたたくという症状もみられました。

 

そういった体の症状(頭痛)や心の症状(イライラ)や行動の症状(自傷行為)の原因は、自分では認識できない無意識(潜在意識)にあります。その原因や解決法を知る方法として催眠療法が適応になります。

 

子どもの場合、集中できる時間が短いので時間的制約があります。しかし大人と違いすぐに催眠状態になり、イメージはどんどんと出てくるので短時間で成果がでます。

 

催眠のセッションで具体的にやる事は、背もたれのある椅子に座って目を閉じ、できるだけ体の力をぬいてもらい、こちらの喋る誘導文により沸き上がってくるイメージをただ追っていくだけです。

 

言う事は聞こえているし喋る事もできますし、嫌な事は拒否できますし嘘をつく事だってできます。

 

セッション中は「次は○○の場面に行きますがいいですか?」と、何度か場面展開をします。そのタイミングは本人に決めてもらいます。

 

今回の10歳の女の子も、短い導入ですぐにはっきりとしたイメージを持つ事ができました。ちなみに子どものセッション中は、近くに居ると影響する事が考えられるため、お母さんには別の場所に居てもらう事にしています。

 

まず出てきたイメージが、1歳頃におばあちゃん宅で一人でつかまり立ちをしている場面です。しかし他に誰も出てこず、話の発展もないまま場面展開。

 

次が離乳食を食べている場面。笑顔のお母さんに離乳食を食べさせてもらっている所ですが、その時の気持ちをきくと「もっと食べたい」でした。そして又すぐに次の場面。

 

今度は10歳、つまりつい最近です。

 

近所で仲良しの友達のすぐそばにはいるのですが、遊びには中々入っていけません。本人に聞くと、本当は一緒に遊びたいのに中々言い出せないとのこと。

 

こういった場合、イメージの中で誰かに手伝ってもらって、その時の想いを達成する方法をとるのですが、本人は「やめておく」とのこと。そしてまたすぐに場面展開。

 

つい最近の席替えの時の場面。

 

くじを引いて窓際の席になったけど、それは満足できなくて、でも何も言えなかったという事でした。

 

そこでどのセッションにおいても最後に行う「マスター(自分の中にいる神様)に会ってアドバイスをもらう」という事をするのですが、それも「今日はやめておく」とのこと。

 

それなら「問題が全部解決した未来をみる事もできるよ」とお話したのですが「それもやめておく」とのこと。

 

結局深い気付きがえられないような感じでセッション終了。自分としては、やや消化不良の印象でした。

 

しかし、その後お母さんに内容の報告をした時に全ては理解できました(本人にお母さんに全て内容をお話してもよいという承諾を得ています)。

 

一般的に催眠のセッションをした場合、自宅に帰ってからも自分でその続きをみる事ができたり、セッション中には分からなかった事が分かったりする事がよくあります。

 

お母さんは自分が催眠体験会に出席した後、「この子の症状は私(母)の代わりに症状を出しているのではないか」と気付かれたそうです。

 

そして、今回のお子さんのセッションの内容を聞き、確信した様です。

 

幼児期には育児書の言う通りの量しか離乳食を与えてはいけないと思っていため、たくさん食べたがっていたお子さんに我慢させてしまっていた事、思っている事を素直に伝えてはいけないと思っていた事、その苦しみのため本当は自分(母)が自分を殴りたかったこと。

 

幼少時より毎週のように教会に通い教えを守らなければならないと教えられて、守れない自分を卑下して苦しんでいたそうです。

 

それは現在も続いているようで、お子さんの症状は自分(母)に気付いてもらうためのものではないかとのことです。

 

子どもの症状は家族の課題を体現している事がよくあります。今回もそういった可能性は十分にあると思います。

 

それにしても、絶妙のタイミングで全ては回っているという事を再認識した気がします。

 

他院ではなく当院に受診してくれた事、体験会にお母さんが出席して下さりそこでお母さんが自分で気付かれた事、本人が催眠セッションを受けたいと思ってくれた事、実際のセッションでは本人には気づきは得られず、その後のお母さんへの話により大きな気付きを得られた事。

 

不思議な感じではありますが、実際に偶然が重なって気づきを得る事ができたのは事実です。

 

やはり人間のちっぽけな脳みそでごちゃごちゃ考えているより、目先の結果を気にせずに今できるだけの事をして流れに身を任せているだけで、行き着く所にいくんだなと、改めて感じました。

 

今後この親子は間違いなく改善に向かうと確信はしていますが、今度受診される時にどんな変化があるのか、楽しみにしています。

 

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催眠療法を知ることで、病気の改善だけでなく、自分や家族の生き方をよりよくするヒントが得られることがあります。

催眠療法を子育てに役立たせるための「おかあさんセラピスト養成講座」を開講しています。

 

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