やまびこDr.の診療日記

人生の大事業の子育ては、ほとんどぶっつけ本番! 分からない事だらけで心配がつきません。
でも正確な情報を知り納得できれば心配は減らす事が可能です。
薬よりもっと大切な事をお伝えする小児科医のブログです。


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先日、親戚のおじさんの一周忌がありました。

 

何年か前から病と向き合い、一時期とても元気になったのですが、昨年のトランプ大統領が選挙で勝利宣言をした日に、今回の旅を終えてお空に帰って行きました。

 

その主治医をしてくれたのが、僕の大学の同級生のM君でした。

 

勉強もよくできてスポーツも最初から主力選手で活躍し、性格的にも豪快で影で(愛を持って)ジャイアント呼ばれていましたが、当時の彼女には頭の上がらない可愛いところもありました。

そのM君が主治医として何年も診てくれていたのです。僕としてはとても頼もしく、ありがたいことでした。

 

1年前におじさんが再入院してしばらくしたある日、夕方に時間が空いたので妻とお見舞いに行ったところ、急変して蘇生処置をしている場面に出くわしてしまいました。

 

家族が意識のないおじさんに励ましや感謝の言葉を懸命にかけていましたが、力及ばず天に召されて行きました。

 

それでも長男さんが諦めずに声をかけ続けていました。それを主治医としてどう納得してもらうのか僕は見ていたところ、M君は優しく長男さんの肩に手をかけて「もう・・・」と軽くうなづきながら優しく声をかけました。

 

「ダメなんですか・・・」と一言答え、でもすぐにM君に向かって「ありがとうございました!!」と深々とお辞儀をして、涙をぬぐいながら病室を出て行きました。

 

この一部始終を見ていた僕は、主治医がM君でよかったと心から思いました。ほんの一言だけで家族を傷つけずに納得してもらう人間性と度量を感じたからです。それと同時に、医者の仕事はなんて尊いんだろう、ということも感じました。

 

病院勤めをしていた頃、たまにですが受け持ちのお子さんの死亡宣告をすることがありました。それで思っていることですが、この世で一番悲しく苦しいことは、我が子をなくすことです。

 

その一番の苦しみを味わう時に、自分は果たしてご両親に寄り添った対応ができていたのだろうかと、ふと不安にもなりました。

 

人は必ず天に還る時が来ます。そのクライマックスの瞬間をどういった想いを持って迎えられるかが、その人にとっても家族にとってもすごく大切なことだと思います。

それに深く関わる医療者、特に医師の責任はとても大きいとも思います。

 

心やさしきジャイアンに倣(なら)い、患者さんに寄り添った診療をして行きたい!と改めて思いました。

 

面と向かって言ったことはないけれど言ってみます。

「M君、あの時に色々なことを教えてもらいました。ありがとう。」

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