久しぶりにブログを書いてみます。久しぶりすぎて書き方忘れてるが・・・（笑）。
注：ネタバレ大いにあり！
早見玲花さん初出演の舞台「白と黒の忘年会」を観にシアターモリエールへ行ってきました。
初日の11月2日、中日付近の11月8日に続いて3度目でしたが観る度に発見があって面白かったです。
冒頭のティンカーのシーン、初見のときはなんとなく観てしまったんだけど、物語の結論を知ったとき、冒頭のシーンはティンカーがマイナスワンを発症した瞬間を描いていたんだろうなって思ったんですよね。そしたら2度目に観るときはその瞬間を捕らえたくてじっくり観ちゃって自分なりの結論としては「街は綺麗に？」（意識失う）のところかな。
自分が一番好きなセリフは最後の博士の「2%ならかけてみる価値はある。そうだろう、ジャンヌ！」ってやつ。ジャンヌがゲームと現実がわからなくて、なんのためにいるのかよくわかんないけど、最後の最後に生きてくる、こういうの好きなんだよね。
でも一番好きなシーンはタチアナが自分自身の理不尽さにイライラしてメイドロボと口論するところ。タチアナの演技も好きだし、最後のメイドロボのタチアナにかけた言葉も好き。
早見さんの演技は初舞台とは思えないくらいしっかりしていて、安定感もあってすごく良かったな。これ一本じゃなく、これからも役者の仕事、続けて欲しいな。
ちなみに、人間なら悪役なんだろうけど、ぼくはコーネリア大統領が「悪い」とは思わなかったんだよね。だってロボットだから。ロボットは間違えない、悪いことをするとしたらロボットが悪いのではなく作った人だと思うんだ。だからコーネリア大統領は何ひとつ悪くない、それは贔屓目に見てるんじゃないと思ってる。
この作品の「深いなあ」って思うところはロボット社会を描いてるんだけど、もしかしたら人間社会でも当てはまるんじゃないかなって思えるところ。戦争を好む政治家とか、大量虐殺する人とか、集団自殺する人たちとか、内部からマイナスワンの指令を受けてたりするのかな、なんて一瞬思ったりしちゃった、あり得ないけど（笑）。でも、神様とかそういうものも信じないぼくだけど、もし神様がいるならそうやって人間が増えすぎないようにコントロールすることもあるのかもしれない、なんて思ったりね。
そしてなによりのメッセージはとにかく地球環境を守りたいってことだと思うんだ。どんなに便利な世の中になっても環境悪化で住みにくくなっていくなら地球はいつか崩壊するんだろうなって、それは本気で考えさせられるよね。そんな素敵な作品でした。
#白と黒の忘年会
