邦画『イエスタデイズ』/恋愛というより親子もの (レビュー投稿) | きょうはできごと ~新宿・渋谷・池袋の元映画館スタッフの日記~
2008-11-04 01:23:50

邦画『イエスタデイズ』/恋愛というより親子もの (レビュー投稿)

テーマ:映画・映画批評・レビュー



イエスタデイズ2

 

 

『イエスタデイズ』 (2008/日本)

 

 

 ○配給:エスピーオー

 ○監督:窪田崇

 ○脚本:清水友佳子

 ○原作:本多孝好『FINEDAYS』収録

 ○出演:塚本高史、國村隼、和田聰宏、原田夏樹、風吹ジュン、ほか

 ○評価:★★★★★★★★☆☆

 ○劇場:シネマート新宿

 ○公式HP:こちら

  

 

 

(物語)

 父・昭彦(國村隼)から電報をうけ、聡史(塚本高史)は3年ぶりに彼のもとを訪れる。

 ひさびさの再会は海辺の病院、電報の内容は父の癌の知らせだった。


 自分や兄(蟹江一平)とそりが合わず家を飛び出した聡史に、父はある依頼をする。

 それは、昔別れた恋人・真山澪を探してほしいという願いだった。

 しかも、彼女にはなんと父との子どもがいるというのだ。


 そして父は手がかりに1冊のスケッチブックを聡史に手渡した。

 最後のページには、美しい女性が描かれていた。

 かつて父が描いた真山澪だった・・・


 

 

本多孝好の恋愛小説が原作。

加えてチラシの絵柄からも、恋愛映画なんだろうと思ってしまうけれど、

実際には恋愛モノというよりも親子(家族)モノという印象が強く残った。

 

 

と言うのは、

現在の父親役である國村隼の演技と存在感が抜群なことと、

それから昔の父・昭彦役の和田聰宏の屈託なさすぎるお人好しキャラクターが、

全体的に好演のキャストの中でもさらに際立っていたため。

(原田夏樹の、ちょっと前のまっすぐで清楚な女性像もまた素晴しい!) 

 

 

不器用だけどそっくりな親子関係の描き方と、

映像の光の具合、そして音楽の使い方まで、

とても懐かしいストーリーに感じられる。

 

 

さらに、父から渡されたスケッチブックが

話のある展開のキーアイテムとなっているところなんて、

下手したらベタで稚拙なやり方ととらえられかねないけれど、

ファンタジィスティックな展開の王道回帰を感じさせてくれて、

やっぱり懐かしくて、素直にあたたかい気持ちになる。

 

 

聡史が父に少しずつ近づいていくのを見ていると、

同じようにうまく家族や身近な誰かと会話できていない自分のことを思い出し、

人と向き合う、わかり合おうとするってことの大切さを思いだす。

 

 

涙もろくなってきたことを差し引いても、

塚本高史と國村隼の親子関係にはやっぱり涙があふれてくる。

そして、彼らを見守る母・風吹ジュンの強さにも。

 

 

それは決して悲しいからじゃなく、 

「ありがとう」という気持ちや言葉の素晴らしさを改めて知って出てくる、涙。

 

 

こんなに良作な映画なのに、ここまで宣伝されていないとなると、

是が非でも応援したくなるのが日本映画好きライター志望のど真ん中の熱い思いです!

 

 

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