H25神社庁加賀支部参宮旅行 其の1 | 神主の独り言 Part2

神主の独り言 Part2

雅楽と白山をこよなく愛す神主のブログです。

毎年恒例の、神社庁加賀支部の参宮旅行に参加して参りました。
参宮旅行は伊勢神宮崇敬会の新穀感謝祭に、各県各地区から奉納されるお初穂をお納めし、外宮内宮両宮に参拝する行事です。
毎年11月~12月に実施され、各県の奉献日に合わせて旅行団体を組織し、2泊3日ないし1泊2日の日程で開催されます。

今回は、第62回の神宮式年遷宮ということで、神社庁加賀支部として300名の参加者を募集しましたが、既に伊勢参りをしたという方も多く、最終的には140名弱の参加者で…(内容も一般の団体とは良いのに…)。
今回は初日は、多賀大社正式参拝、外宮特別参拝、鳥羽泊。2日目は、内宮特別参拝、御神楽奉納、崇敬会ご招宴、なばなの里(ベゴニアガーデン、ナイトイルミネーション)、長島温泉泊。3日目は、多度大社参拝、郡上八幡散策など、盛りだくさんの内容で開催されました。

「お伊勢参らばお多賀へ参れ、お伊勢お多賀の子でござる」
いつの頃からか謳われている、お多賀まいりのキャッチフレーズですが、多賀大社のご祭神は「伊邪那岐命」と「伊邪那岐命」、伊勢神宮のご祭神「天照大御神」は、そのお子にあたります。
$神主の独り言 Part2-多賀大社
平日とはいえ、11月ともなれば七五三詣のシーズン。多賀大社にも七五三詣の親子づれが見られます。
我々は、参集殿でお茶を頂きながら、祢宜さんのお話をお聞きした後、拝殿ではなく幣殿に案内されました。拝殿では七五三詣のお参りが続いていますので、一つ奥で正式参拝させていただきました。

多賀大社近くの「一休庵」で昼食の後、いよいよ伊勢に向かいます。
例年は当日の朝にまず外宮を参拝し、続いて内宮の参拝なのですが、本年は御遷宮の直後の参拝の多い時期なので、外宮は前日に参拝します。
$神主の独り言 Part2-外宮
平日ですが、多くの人が訪れています。
我々は玉垣内に参入して参拝させていただきますので、手水後に神職の祓いをあらかじめ受けて参進します。御正宮前では左手より御垣内に参入し整列。代表の支部長が中央鳥居まで進み拝礼、我々は合わせてお参りします。
3月までの外宮御垣内参拝では、右隣の古殿の拝観もできますので、玉垣を左から退出し、時計回りに新御殿周りを進んで、旧社地の後より古殿内に参入します。
20年の年月は、お屋根の萱にしっかりと表れており、端端が朽ちている様子が見られます。御正宮周りの欄干に取り付けられている御宝珠は、輝きを失っておらず綺麗なままのように見受けられます。
私の周りの方々には、目の前の御正宮の棟持柱が、解体後に宇治橋の鳥居に生まれ変わることなどをご説明させていただき、外宮を後にしました。

この日の宿は、先日の洋遊会の舞楽奉納の際にも泊まった「鳥羽シーサイドホテル」
※舞楽奉納の様子は こちら をどうぞ!

大広間で本日の直会の始まりです!
$神主の独り言 Part2-鳥羽シーサイド
手にしているアサヒスーパードライのラベルは、祝第62回式年遷宮の特別バージョンでした!

・・・・・

翌朝!

$神主の独り言 Part2-内宮

先ずは内宮特別参拝。
御正宮の御垣内参拝と御神楽奉納です。
今年の御神楽は舞女4名による倭舞と、今回の御遷宮で作られた斎庭舞(ゆにわのまい)が奉納されました。
「斎庭舞」は、元神宮祭主の鷹司和子様の和歌に作舞されたものだそうです。
神楽殿では撮影ができませんので画像はありませんが、「斎庭舞」で画像検索すると結構出てきますよ!

$神主の独り言 Part2-宇治橋

帰りの宇治橋で、改めて棟持柱の生まれ変わりのお話をし、左2番目の擬宝珠に納まる万度麻(まんどぬさ)というお札のお話をしました。
お昼に神宮会館で行われるご招宴まで、参加者はおはらい町やおかげ横丁を楽しみました。
ご招宴では、崇敬会のご挨拶や若柳流の師匠2名による踊りがありました。
$神主の独り言 Part2-清興

ご招宴の後はバスに乗り込み、次の目的地「なばなの里ベゴニアガーデン」、長島温泉、「なばなの里ナイトイルミネーション」と続きますが、本日は北國新聞文化センターの雅楽講師が待ってますのでこの辺で小休止!

続きは後日!
素晴らしい画像が盛りだくさんですよ(^_-)-☆