今回は、鉄の青木野枝とガラスの三嶋りつ惠のコラボレーション
旧朝香宮邸の特徴的なインテリアであるガラスと鉄の意匠に、二人の作家の作品が加わり、早春の光がふりそそぐ


私のガラス作品は職人たちと共に、その日の偶然を取り込みながら炎との戦いの中で結晶する。それぞれのフォルムは光をはなち、光で満たされた海を遊泳する。(三嶋)


朝香宮邸が背負ってきた歴史の重さ。その邸宅の内部に彫刻を置くということは、朝香宮邸を通して世界を見ること。(青木)

ガラスを金属はとても似ている。 与えると溶けて光を放ちながられていく。(青木)

大学院の時につくったもの。丸棒を溶接して形づくると、その中を風が通り抜けていった。(青木)


照明柱が美しいこの空間は、かつては家族が集まる賑やかな場所だった。二万二千個連なるガラスビーズの光をそこに降ろし照らし出す。(三嶋)


石炭は日本の近代産業を象徴するもの。地中から掘り出されて、光を受けるときらきらと輝く。(青木)






最初にその作品を見るのは私。作品がその場に置かれないと見えないものがある、それを見たくてつくっている。(青木)

鉄は透明な金属。
そしていつも内部に透明な光をもっている。————青木野枝
私のガラスは無色透明です。
そして周りの光や色をとらえて解き放つのです。――――三嶋りつ惠

左、青木野枝(1958〜東京都生まれ)
右、三嶋りつ惠(1962〜京都府生まれ)
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閉幕は2025.2.16(sun)
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