「医師は臨床家であり、研究者であれ」
とよく言われます。
自分もアメリカ留学中は臨床から離れて未熟児網膜症の研究、
帰国後は臨床をしながら大学でIgG4関連疾患、甲状腺眼症の研究をしていました。
で、とあるアメリカはボストンで研究をしている留学時代の友達から連絡があって、
やっと自分の研究の集大成の論文がアクセプトされたと❗️
その雑誌が「Science サイエンス」🫢
これはすごい👏👏👏
このサイエンスとういう雑誌はNature (ネイチャー)、Cell (セル)に並ぶ世界でも権威のある雑誌です。
採択率は10%以下、査読もめちゃくちゃ厳しく、インパクトファクター47.728 (2020年データ)、モンスター雑誌です。
話はずれますが、インパクトファクターとは、雑誌の影響度をみる指標です。
かんたんに言うと、過去2年間に雑誌に掲載された論文がどれくらい引用されているかで算出されています。
単純に大きい数字になれば、それだけ引用されているということになり、影響度は大きいことになります。
そのサイエンスにアクセプトされたということで、ほんとにすばらしいことだと思います👏
で、内容は、、、どうやら
普通の体細胞は細胞分裂をするたびに遺伝情報が老化する(そして死)が、
生殖細胞では遺伝情報の老化をキャンセルするメカニズムあるらしい。
そしてこの老化をキャンセルする遺伝子を世界で初めて発見したらしい。スゴい!!
たしかに28歳の時のできた子供も、40歳の時にできた子供も、子供の寿命には影響しない。。。
ヒンデュー教の神話に出てくる不老不死の神様の名前から、この老化をキャンセルする遺伝子を「インドラ」と名付けたらしい。
センス抜群笑笑
しかも「ハエ」で実験していおり、留学時代にラボを覗きに行ったら、びっくりするくらいのハエ飼ってました!!
将来的に抗がん剤に耐性を持つがん細胞(不老不死、無敵となっている)がもし、この遺伝子を発現していたら、
治療ターゲットになりうる可能性があると👏
いやー難しい。。。💦 7月下旬のサイエンスに掲載されるみたいなので、是非読んでみたいと思います。
研究ってすごいなと再認識した週末でした!!