今日の日経平均株価
*個人の意見も含まれます。
*ここで紹介している銘柄は推奨しているものではありません。
*あくまで、投資は自己責任、自己判断でお願いします。
今日の日経平均株価 39,101.82 前日比+575.87
現在の日経平均株価 日経先物 CME
今日の為替 ドル円(20:30時点)150.299 前日比-2.372(円高傾向)
現在の為替 ドル円 為替 ドル円
前日の米国市場
概要
30日の米国株式市場はまちまち。
ダウ平均は203.40ドル高(+0.50%)の40743.33ドル。
ナスダックは222.78ポイント安(-1.28%)の17147.42。
S&P500は27.10ポイント安(-0.50%)の5436.44で取引を終了した。
要因
米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控えた調整が続き、寄り付き後、まちまち。
ダウは金融セクターが支援し、終日底堅く推移し終盤にかけ上げ幅を拡大した。
一方、ナスダックはローテ―ションに加え、FOMCや主要ハイテク企業の決算を控えた警戒感にハイテクの手仕舞い売りが加速し、下落。まちまちで終了した。
今日の日経平均株価 市況
概要
大引けの日経平均は前日比575.87円高(+1.49%)の39101.82円となった。
東証プライム市場の売買高は21億3138万株。
売買代金は5兆5335億円。
業種別では、銀行業、海運業、証券・商品先物取引業、パルプ・紙、鉱業などが上昇した一方、空運業、輸送用機器の2セクターのみ下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は88%、対して値下がり銘柄は10%となっている。
要因
31日の東京株式市場で日経平均株価は3日続伸し、終値は前日比575円87銭(1.49%)高の3万9101円82銭だった。
日銀は31日まで開いた金融政策決定会合で追加利上げと国債買い入れの減額計画を決めた。
午前の取引では売りに押される場面が目立っていただけに、会合結果の公表後は株価指数先物などに買い戻しが活発化した。
大引けにかけては半導体関連株を中心に買いが強まり、日経平均の上げ幅は一時600円を超えた。
日銀は政策金利を0〜0.1%から「0.25%程度」に引き上げると決定したほか、国債の月間買い入れ額を2026年1〜3月に3兆円程度まで減額する計画も明らかにした。日銀の利上げ実施を想定して事前に株価指数先物を売り建てていた投資家の買いの勢いが強まったほか、これまで様子見を続けていた投資家が買いを入れているとの見方があった。
金利上昇による業績拡大が意識されやすい三菱UFJなど銀行株は一段高となった。
市場では今会合での利上げに対し、外国為替市場での円安・ドル高の是正を目的とした「通貨政策の面が大きい」(ニッセイ基礎研究所の井出真吾チーフ株式ストラテジスト)。円安が進みにくくなれば、米ドルベースなどでみた日本株の評価が下げ止まる可能性が高い。海外投資家がすでに保有する日本株の持ち高に対しては円安・自国通貨高による為替差損が発生しにくくなるとの需給面でのプラス効果をあげる声もあった。
午後には米バイデン政権が新たな対中半導体輸出規制で日本や韓国を除外すると伝わった。
それまで下落していた東エレクやアドテストなど半導体関連を中心に買いが集まった。東エレクの急伸を受け、日経平均は大引けにかけて一段と上げ幅を広げる展開となった。日中値幅(高値と安値の差)は1233円99銭と今年最大で、2020年3月13日以来の水準となった。
今日の日経平均株価 ポイント
1.日経平均は575円高と3日続伸、日銀利上げ発表で値を上げる
2.日銀は政策金利0.25%への追加利上げと量的引き締めを決定
3.日経平均は後場急上昇し5日ぶりに3万9000円台を回復
4.三菱UFJ、三井住友FG、みずほFGなど銀行株に買い流入
5.ディスコや東エレク、スクリンなど半導体株も後場急伸する
今日の為替(ドル円)
概要
31日の東京市場でドル・円は乱高下。
日銀の政策決定で円買いが強まり、一時151円台半ばまで急落。
その直後にドルが大きく買い戻され、153円89銭まで切り返した。
ただ、日銀総裁会見で円買いが再開し、夕方にかけて150円95銭まで値を下げた。
要因
円相場は乱高下。日銀の追加利上げ決定を受けて円はいったん買われたが、直前の観測報道で織り込み済みとの見方から売り戻された。その後再度上昇に転じて、植田総裁会見中もじり高になった。
野村証券の後藤祐二朗チーフ為替ストラテジストは、直前の観測報道で利上げ期待が高まっていたので円相場は「セル・ザ・ファクト」の展開と述べた。その上で、声明は利上げ期待をつなぎとめるような内容で、インフレ見通しも上方修正されており、円高方向に効きやすいのではないかとみている。
今日の値上がり値下がりセクター
値上がりセクター
1位 銀行業
2位 海運業
3位 証券商品先物
4位 パルプ 紙
5位 鉱業
6位 保険業
7位 医薬品
8位 非鉄金属
9位 ガラス土石製品
10位 水産農林業
値下がりセクター
1位 空運業
2位 輸送用機器
今日の注目セクター
値上がりセクター1位 銀行業
要因
メガバンクに買いが先行、銀行セクターは業種別上昇率のトップになった。日銀が本日午後の金融政策決定会合で追加利上げを決め、0-0.1%の政策金利を0.25%程度に引き上げた。政策金利は2008年12月以来、15年7カ月ぶりの水準に戻る。足元での円高反転などで、今回の会合での利上げは見送られるとの見方も強かっただけに、銀行株にとってはポジティブなインパクトにつながった。