今奈良国立博物館では特別展が行われています。
「聖地寧波 日本仏教1300年の源流~すべてはここからやって来た~」
http://www.narahaku.go.jp/exhibition/2009toku/ningbo/ningbo_index.html
上のリンクから展示品のいくつかを見ることができます。
日曜日にもかかわらず、観覧者はそう多くなく、
やはりこの博物館が賑わうのは正倉院展くらいですね。
チラシは二種類あって。
一つは京都泉涌寺の観音菩薩坐像の写真。
もう一つは大徳寺の五百羅漢図とこの博物館所有の十王図の写真。
鑑真和上が栄叡と普照によって日本に戒律を伝えるように依頼され、何度も渡航を計画しました。
鑑真は唐でも有名な高僧。政府は渡航を許しません。そのため密航を企てます。
一度目の計画は弟子の僧のイザコザが原因で事前に計画が漏れ、失敗。
743年に二度目の計画で、中国を離れようとしたとき、長江の河口で大嵐に遭い、
鑑真ののった船は南方へ流され、「寧波」近くの島に漂着し、寧波の阿育阿育王寺に滞在したそうです。
中国が宗や明の時代、日本の藤原氏や鎌倉幕府、室町幕府はこの寧波を通じて、
中国と交流をしていたそうです。
その影響を強く受けていたのは禅宗。
臨済宗の栄西、曹洞宗の道元などが、この地を訪れているようです。
あと、元寇のおり、この港から元の大軍が日本に向けて出発したということです。