時間が止まったような感覚を味わった【珍笑】 | ~バカだからこそ伝えたい~柳生龍の作家手帖|小説や詩、坂本龍馬のファンに贈るブログ

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柳生龍と木夕が執筆した小説や詩、坂本龍馬に関する情報をお届けします。柳生龍の作家への道のり

よく交通事故にあった人やそれを目撃した人は、
数秒間が何時間にもなった、という
聞ききます。

どうやらそれはほんとうのことのようで、
人は危機的状況に陥ると
時間が非常にゆっくりと感じるできごとがありました。

あれはいまから数年前の夏の日。
雨上がりの夕方のこと。

親友と池袋に遊びにいき、午後5時ごろだったのにもかかわらず、
「ラーメン食べたい、やすべぇにいきたい!」と言い出したのです。

特におなかはすいていなかったのですが、
当時池袋にやすべぇができたばっかりで、
食事時にはかならず混んでしまい、
なかなか入れないので、足を運ぶことにしました。

それに僕自身、まだ食べたこともなかったので。

やすべぇはつけめんが売りで、
大盛と普通が同じ値段。

若でのいたりというやつで、
同じ値段なら大盛にいくだろうと、と
何もしらずにアツ盛りの大盛を押しました。

後ろを振り返ると親友が、えっという顔をしているではありませんか。
どうやらやすべぇのアツ盛りは、通常より量が多くなるらしいのです。

実際に出てきたのは、
どんぶり、すりきり。

夜なら余裕だろうが、まったく空腹でない僕にとって、
この量は、きつい。

でも、残したくない。

そう思い、最後のほうはかなり無理をして食べていました。

食事中にもかかわらず、大のほうにいきたくなり、
駆け込むようにして男女兼用トイレに。

なんとか、間に合い無事に便器の上で
一息ついていた僕。

ガチャガチャ。

というドアを開ける音が。
鍵が掛かってるの見ろよなー、と思っていると

ガチャ。

なんとその扉が開いてしまったのです。
大学生らしい男性と目が合い・・・・・・

時間が止まりました。

数秒間沈黙の後。

「あ、すいません」

っといって、彼は静かに、そしてゆっくりと
扉を閉めてさっていきました。

扉がしまった途端、
フリーズしていた脳みそがいっきに活動をはじめ、
今起きた事態にパニック。

えええええええええええええええええ!
オレ、もしや鍵しめてなかったの????

あわててズボンを履いたもんだから、
ボタンがぶっ飛ぶ始末。

ベルトをしっかりしめてごまかして、
トイレを出て、そのまま店をダッシュで立ち去りました。

以来、僕は鍵を閉めていても、
ガチャガチャという音が聞こえると
瞬時にドアノブを抑えようとしてしまいます。

ほんと危機的状況に陥ると人はスローモーションに
感じるものですねー。