『歴史と小説』 司馬遼太郎著
評価
★★★☆☆
感想
司馬さんのエッセイ集は初めて読んだかもしれません。
さすが、司馬さん。4つ星にしようか非常に悩みました。
坂本龍馬についてはもちろん、さまざまな歴史上の人物について書かれていたり、
歴史という観点から、日本人というものについて語っていたり、
勉強になることばかりでした。
中でも面白かったのがあとがき。
本人はエッセイ集というものを作りたくなかった、といいます(笑)
東京の編集者に出版化の話をお願いをされ、
「2年たったらまた考えるよ」と司馬さんおっしゃったらしいのです。
関西の人ならこのニュアンスがお分かりでしょうか?
司馬さんは「そのうちね」、というニュアンスで言ったそう。
つまり断り文句ですね。
が、関東出身の編集者は大真面目に
「2年経ちました。いかがでしょうか?」
と司馬さんにせまり、出版化が決定したというのです。
そんな関西と関東の価値観の違いなども
この本には書かれています。
ぜひ、読んでみてはいかがでしょうか。
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