みなさま、いかがお過ごしですか。
芽吹きの季節になりましたね。
いっせいに芽吹きはじめています。
この方の日常です。
おひさまの当たるところに移動して
寝る。
寝る。
ねる。
絵本「フリードリッヒ」を思い出します。
冬にむけて仲間たちは食料集めをするのですが、
フリードリッヒだけは
岩の上にいて
じっとしてる。
みんなが不思議そうに聴いたら
フリードリッヒは答えます。
「ぼくは冬のために ひかりを集めているんだ」
大好きなくだりです。
レッスンが
「ひかりを集めるところ。」
でありたいと思っています。
なまけに思いますか。
かつてのわたしは
詰め込みたい先生でした。
教材を進ませたい先生でした。
でも、不思議なことに
手放せば手放すほど
みんな、みんな成長するようになったのです。
この雪の時よりも
確実に成長しています。
わたしは思うのです。
成長は
「わたしが わたしであることを
先生は喜んでくれている」
という
確かな安心と支えあるところに
自然に育まれていく、と。
その人の演奏がこころに響く。
それは、
その人の存在の輝きから発される音色であるからだと、わたしは信じます。
わたしも
フリードリッヒのように
毎日、ひかりを集める時間がなにより大切。
ひかりを集めて、ひかりに満たされて、
ひかりを指から紡ぎ出していきたい。