お遍路12 61番香園寺、62番宝寿寺、63番吉祥寺、64番前神寺

 

伊予西条のお遍路図

 仁尾マリーナより新居浜マリ-ナへ航行し周辺の西条市の札所を訪ねた。 新居浜マリ-ナからはバス便が無く、朝にタクシーを予約してJR新居浜駅より予讃線の各駅近くの札所を訪ねた。


 

  61番 香園・こうおんじ

 用明天皇の病気平癒を祈願して聖徳太子が建立し、天皇からは教王院の勅号を賜ったとされる。安産・子育ての信仰の寺である。

 海外まで布教した関係か唯一の教会を思わせる内部の寺院となっていた。


  教会風の呼び名大聖堂



  座席に座る



 

   62番 宝寿寺

 タクシーの運転手からこの寺の霊場会とのトラブルを聞かされる。一時は閉鎖して参詣できない時もあったという。 庶民の御朱印集めも頓挫されられた。

 昨年は300円の納経料であったが今年の春から500円に値上がりである。88ヶ所廻ると4万4千円の総額となる。 歩き遍路の人には日々の宿泊料負担を加え10万を超えるお金が必要とされる。こちらのような「まがいのお遍路さん」ではなく、本当に必要としている「お遍路さん」では大変なことである。金次第のご利益ではどうしようもない。 けれども人気のない山奥の寺では檀家も少ないであろうから、寺を維持するには安定的な収入の納経料は必須であろう、難しい問題です。



  本堂



  太師堂




 

    63番 吉祥寺(伊予西条市)

 

 空海が造った毘沙門天を本尊とする。四国八十八ヶ所では当寺のみである。 

 天正13年(1585年)に小早川隆景が高尾城を攻めたとき、その山中にあった当寺も兵に放火され、全山焼失した。万治2年(1659年)に塔頭の檜木寺(かいぼくでら)と合併して現在の地に再建された。

 長宗我部元親が救出したスペイン船長より託されたとされるマリア観音像 - 純白の高麗焼の像、高さ約30 cmがあるというが見ていない。


  山門




  本堂




  太師堂



 

   64番 前神寺

 

 西日本最高峰石鎚山(いしづちさん)・1982mを守る古刹、空海が当山で修業した。、文徳天皇、高倉天皇、後鳥羽天皇、順徳天皇、後醍醐天皇など多くの歴代天皇の信仰が厚かった。


  太師堂




  本堂


 

   2024-6-30