皆様こんにちは。歯科衛生士の黒杭です。
今回は、当院で行っている「ホワイトニング」についてお話ししたいと思います。
ホワイトニング方法は大きく分けて3種類あります。
1. 歯科医院で行う「オフィスホワイトニング」
2.自宅で行う「ホームホワイトニング」
3.神経を取った歯に行う「ウォーキングブリーチ」
ここでは1と2についてお話しします。
それぞれ、メリット・デメリットがあり、料金も異なります。
まず、知っておいていただきたいこととして
①ホワイトニングは自由診療で健康保険の適応外の処置になります。
②知覚過敏が起きる可能性があります。
通常はホワイトニング後24時間以内に収まると言われています。知覚過敏を抑える薬剤も取り扱っておりますのでご安心下さいませ。
ただし、歯にひびが入っている患者さん、もともと激しい知覚過敏のある患者さんにはお勧めできません。
③効果が出にくい場合があります。
テトラサイクリンという抗生物質による色は、効果が期待できないと言われています。
④効果には個人差があります。
ホワイトニング前後、途中経過が比較できるように、当医院では口腔内の写真をお撮りして、記録しております。
⑤天然歯が対象です。
詰め物、かぶせ物には効果がありません。
色が気になる場合は、ホワイトニング後に詰め物、かぶせ物をやり替えることで対応しています。
⑥効果は永久的ではありません。
歯はゆっくりとホワイトニング前の色に戻っていきます(後戻りといいます)。ホワイトニング後は定期的なメインテナンス、必要に応じて追加でホワイトニングを行うことで効果を長続きさせることができます。
⑦ホワイトニング中は色が入りやすいです。
ホワイトニング中は色の濃いものを避けてください。終わった後も、なるべく控えていただくとホワイトニング効果が長続きします。
⑧フッ素入りの歯磨剤の使用はお控えください。
薬剤の浸透が阻害されるので、ホワイトニング中はフッ素の入っていない歯磨剤をご使用ください。当医院でも取り扱っているMIペーストは知覚過敏の症状を緩和させるためにもおすすめできます。
⑨むし歯と歯周病の治療が終わった、メインテナンス中の患者さんにご案内しております。
⑩無カタラーゼ症の患者さん、妊娠中・授乳中の患者さんには行えません。
当院では主に、2の「ホームホワイトニング」を行っております。
(これは歯型を取って作ったマウスピースに、患者さんご自身で薬液を入れて毎日数時間、2週間歯にはめてもらう方法なのですが)
正直、少々根気が必要です。
ただ、ホームホワイトニングはオフィスホワイトニングに比べて、濃度の低い薬剤を使ってゆっくり白くしていくので、知覚過敏が出にくかったり、歯面が荒れにくかったり、白い色が長続きしたり、費用が抑えられたりとメリットが多いです。
長々とお話いたしましたが、すべての人に同じ条件が当てはまる訳ではございません。
患者さんお一人お一人のニーズに合ったご提案をさせていただきたいので、ホワイトニングに興味のある方は、どうぞお気軽にご相談くださいね。