洞爺湖温泉教員保養所 | 来し方はパラパラ漫画

来し方はパラパラ漫画

1943年ヨコハマ生 振り返れば満足の人生
遊びも仕事も夢も野望も七転八起
つれずれにヒトコマを想起してみti

 

北海道での農家(前地主)との奇妙な共同生活は

6ヶ月、私らは2階の1室とその天井裏を改造した

屋根裏部屋が居住空間で居間や風呂・炊事場は共同で使用することになった

越冬のための食糧備蓄が必要と言われ

豚肉を1頭分・ほっけ7の干物を4箱など

販売店のないところから買わされたり

同居の先住者の言いなりに費用負担を負わされた

早い冬の到来の前の収穫期には「出面(でめん)」という

共同作業につきあわされた

馬鈴薯の収穫の際にブヨに刺されて発熱した私は笑いものにされたりもした

北海道畜産会に会員登録し肉牛飼育の講習を受けたりもした

 

そんなおり村の保険組合の定期健康診療があり

私は結核の精密検査を要求されその結果

強制的に隔離入院する事になった

北海道中の教職員のための「洞爺湖温泉町みある教員保養所」へ入院した

移住してひんの3ヶ月 右も左も生活の基盤もこれからという時

家族をこれからの厳しい冬の僻地に残して

私は毎日温泉につかりながら療養するということになった