カセットテープには、ノーマル・ハイポジション・フェリクロム・メタルの
4種類のポジションがありましたが、フェリクロムは真っ先に消滅し
そのあと21世紀に入ってすぐにメタルテープが生産終了となり
ノーマルとハイポジが主流になっていましたが、2011年ごろに
ハイポジションも生産が終了となってしまいました。
ところが2012年ごろにダイソーが
突如ハイポジションテープを発売しました。
しかし、ハイポジションというのは名前だけで
実際はハイポジではなくノーマルテープなので
末期には写真のように「ノーマル用ケースを使用しており
オーディオデッキの機種によりノーマルポジションと認識されます」などと
書かれた注意書きのシールが貼られていましたが
中身は依然としてノーマルテープのままでした。
しかし、さすがに苦情が絶えなかったのか
今年の8月頃に再生産されたこのテープは
ちゃんとハイポジション仕様に改められ
現行品で唯一のハイポジションテープとなりましたが
ラインナップが120分しかありませんでした。
ところが、昨日私が仕事帰りに三宮のダイソーによってみると
120分のハイポジションテープがなくなっており
その代わりに新しい仲間がラインナップされていました。
それは・・・
早速、120分テープと比較してみましょう。
まずはパッケージです。
右の時間が書かれているところの周りと
「ハイポジションⅡ」と書かれているところの周りは
120分はオレンジ色なのに対して60分テープは黄緑になっています。
裏面は数字の違い以外はほとんど変わりありません。
左上の『汚れていると音のひずみ雑音がからみつき
テープ切れの原因になります』という、おかしな文章は
側面には「ノーマル対応のデッキでは使用しないでください」とか
書かれていますが、ここに大きな違いがありました。
120分は紺字で書かれているだけでしたが
60分テープはそこの場所に、濃いピンクの網掛けがされており
「ノーマル対応のデッキでは使用しないでください。
破損や故障の原因となります」という文字が黄色で書かれ
その下の「Do not use in the deck of normal type.It might cause trouble」
という字は白色で書かれていました。
しかし、ノーマル対応じゃないデッキって
下に見えるインテックスカードの部分が緑になっているのが目立ちますね。
中身も数字の部分が黄緑に近い色になっています。
インテックスカードの曲名を書く部分です。
上のほうにタイトルを書くところがあるのは120分のと変わりませんが
120分は赤系に対して60分は緑系になっています。
取り出してみました。
改良型120分に倣い、ハブの止め具は白色となっています。
もちろん、検出孔はハイポジション仕様となっています。
テープはもちろん真っ黒になっています。
これぞハイポジションテープの証です。
最後に付属のラベルです。
120分は枠が赤色なのに対し60分は緑色になっていますが
カセットに貼りつける部分は120分も60分も真っ白です。
『偽ハイポジ』と叩かれてしばらくしてから
本物のハイポジに改良された、ダイソーの120分テープですが
60分テープという新しい仲間も出ましたし
今後のバリエーションにも期待したいですね