愛の執行猶予。 | ゆるっとマインドで過ごす方法~婚活と結婚、時々マインドフルネス~

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夏ドラマがすでに始まっていますが、、、


ドラマ「ガリレオ」の最終回「聖女の救済」がとても興味深かったです。


あらすじは公式サイト にて。


この物語では、妻(天海祐希)が夫(堀部圭亮)を毒殺します。


どうしても自分の子供がほしかった夫は、妊娠をきっかけに妻と結婚します。


ところが、妻が事故にあって流産してしまい、再び子供ができなければ


1年後に離婚するという約束をするのです。



妻は浄水器のフィルターにヒ素を仕込み、1年間を過ごしました。


完璧な妻としてふるまった彼女は、「いい夫婦だった」と言います。


クリスチャンである妻は、「すべての人は救済されるべき」と考えていたので、


1年間は夫が救済される可能性がある執行猶予でした。



しかし、1年後に離婚を言い渡されて、妻は死刑執行を決めるのです。



この悲しい事件を、いろんな視点で見ることができます。


妻が夫を殺した理由は、自分のことを好きな気持ちがあるのなら、


たとえ子供がいなくても一緒にいようと言ってほしかったからです。


妻にとっては、愛が大切だったのです。


それなのに、夫は離婚してほかの人と子供をもうけることを選んだのだから、


殺したくなるのも仕方ない…と考える人もいるでしょう。



しかし、流産したとき、妻はまた1年以内に妊娠する可能性がありました。


不妊治療にも通っていましたが、実は妊娠しない薬を飲んでいたのです。


つまり、妻は1年以内に妊娠しないという選択をしたうえで、


夫の価値観が変わることを祈っていたということです。


そして、変わらなかったから、殺したのです。



夫は早々に殺されてしまったので、気持ちはあまり描かれていませんでした。


なので、彼がどう思っていたのかは分からないですが、


子供がほしいというのは譲れない「価値観」だったようです。


彼は、妻が1年以内に妊娠する可能性に賭けていたのかもしれないし、


子供ができないプレッシャーを感じる妻がかわいそうだと思って


離婚すると決めたのかもしれないし、


妻は自分の「価値観」を理解してくれていると思っていたのかもしれません。



結局、お互いに自分の「価値観」が大切で、


相手の「価値観」を尊重することも、自分を曲げることも、


歩み寄ることもできずに1年を過ごしてしまったということです。




愛の執行猶予は、救済のための時間ではなく、


ゆっくりとあきらめて、終わっていくための時間だった。



本当に2人で生きていきたいと思っていたら、


本音でぶつかり合うことができたはずです。


そのせいで、たとえもっと早く関係が終わっていたとしても。



このドラマはフィクションですが、


自分の気持ちをなかなか言えない人や


「いずれ分かってくれる」と信じて我慢している人が


違う未来を選ぶきっかけになる物語だと思いました。




自分の本当の気持ちに向き合う「ココロの婚活ノート


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