一尺二寸聖観音菩薩 21 ゲタ | 仏師 米澤侊力 一刀三礼

仏師 米澤侊力 一刀三礼

関侊雲仏所 日本木彫協会正会員 書道漢字部10段  どうぞよろしくお願い申し上げます。


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こんにちは

今回は仏様が履いている『ゲタ』についてご説明させていただきます。「下駄を履いた仏様なんて見たことない」?

 

 

いいえ。仏様はみんな下駄を履いております。

 
冗談はさておき。

『ゲタ』というのは仏師の用語で台座と本体の裏に仕込む接ぎ材のことです。

仏様が一本歯の下駄
をはいているように見えるのでそう呼ばれます。

ゲタは本体に接着し、台座に抜き差しできるようにします。ですのでゲタを仕込んだ状態で本体と台座を組め、は多少の揺れで仏様が倒れることはありません。



こちらがゲタです↓

斜めに切れている方を足の裏に差し込みます。斜めの角度は足の甲の傾斜に合わせてあります。「右」と書かれた方に線が引いてありますが、その線まで足に差し込みます。

このゲタを仕込む作業は大工仕事に近いですので、できるだけ正確に進めていきます。

 

まずは本体の足の裏に垂直に穴を明けます。穴の底はゲタの角度に合わせ斜めになっています。

 垂直は曲尺をあてると分かりやすいです。

 

 

右足に差したところ。


左右ゲタを合わせたら、ゲタの場所に穴をあけた紙を通します。この紙にあける穴もできるだけ正確に、です。

 

 

 

そしてテープなどで本体に紙を仮止めし、ゲタを抜きます。

このとき本体の周辺を5ミリほど残して余分な紙を切っておきます。

そしてその紙を底面に張り付けたまま本体の位置を台座上に決めます。
そしてそしてその紙だけを台座に貼ります。

 

本体をどかせばこの通り、

 
ゲタの穴をあける位置がわかりました。
ここで本体にゲタをボンドで接着します。もちろん垂直を確かめながらです。

 
後は台座にその紙に合わせて垂直にゲタ穴を彫ります。

 

 


本体を抜き差ししながら穴をあけますが、完全にボンドが乾いてから行わないとゲタが傾いたり抜けたりしてしまいますので、注意です。

緩くなりすぎないように少しずつゲタ穴を広げます。
 

 
最後に光背と光脚にダボを差して本日は終了です。

 

 

 

 


読んでいただきありがとうございます。


次回は光背を台座に差します。
それでは。


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