年次有給休暇の時季指定は我が国の休暇政策の転換を意味する | 人事のブレーン社会保険労務士日記

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この記事に出てくる我が国の年次有給休暇取得率が30か国中で最下位とあるのは数字のトリックです。
数字は正確ではありません。
数字は表現力豊かなのです。
取得率とは、付与日数に対する取得日数。
当然付与日数が少なければ、同じ年次有給休暇取得日数でも「率」は変わります。
付与日数が最大で20日の我が国は世界でもトップクラスの付与日数です。
ですから必然的に取得率が低くなるのです。
前提条件を明らかにしなければ比較は全く意味がありません。
率に関しては相対的であり、比較に適しません。
日数であれば絶対的で比較に適します。
しかし、年次有給休暇の比較だけでは正確ではありません。
祝祭日があるからです。
祝祭日は15日あり、来年今上天皇陛下が譲位され、皇太子殿下が即位されると休日数は1日増えますので、16日になります。
拙著「経営者の知らない人材不足解消法」で述べましたが、土日と祝祭日を加えた年間休日数は世界トップクラスです。
上記祝祭日に、年末年始休暇、夏季休暇を加えた年間休日日数は125日から130日になります。
実に1年の3分の1が休日ということになります。
年次有給休暇の20日を加えたら一年の42%が休日ということになってしまいます。
これでは休みすぎです。
何故こうなるのかというと我が国の休暇政策にあります。
我が国の休暇政策は「みんなで一緒に休もうよ」というもの。
お盆や年末年始に何十キロもの渋滞を通り抜けて規制したり、人だらけの行楽地に観光する。
これが日本人の休み方です。
年次有給休暇の取得率を上げるということは、この休暇政策の転換を意味します。
「みんなで一緒に休もう」から「マイペースに休暇を取る」
この様な意識に日本人が変わったということです。
ですから祝祭日を所定休日とはせずに労働日とし、その代わり自分のペースで年次有給休暇を取得して休んでください。
これでいいんですね。
この様に考えていかなければ人で不足のなか、残業規制もあり苦しい労働市場の中で、企業は生き残れません。
「休暇政策の転換」
年次有給休暇に関しての働き方のキーワードはこれに尽きると思います。
 

 

 

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