矯正治療の失敗と再治療

◆矯正治療の失敗と再治療

池袋の茗水（めいすい）矯正歯科の院長の北原です。先日、また後楽園にある歯科専門の書店のシエン社に行ってきました。

そこで、『歯列矯正治療の失敗と再治療』という本を購入しました。この本は東北大学の准教授だった菅原先生が書かれた本で、矯正治療後にあともどりや咬み合わせの大きな変化などが生じて再治療を行った症例について書かれた本です。



菅原先生がご自分で治療されて、再治療となった症例も載っていて、ご自分の未熟な頃の失敗を出すというのは勇気があるな、と感じました。

この本を読んで、矯正治療の失敗の原因で一番にあげられるのは、やはり無理な診断だと感じました。本来外科矯正の症例なのに、手術を回避したり、抜歯の症例なのに非抜歯で治療をすると失敗していました。

その他に本格矯正の開始が早すぎた場合や、咬み合わせが不安定なまま治療を終了してしまったことなどが矯正治療の失敗の原因として考えられました。

矯正治療は歯を動かしたら、歯や顎の位置がどのように動いて、咬み合わせがどうなるかを先読みして治療を行う治療です。

こうするとうまくいかない、これをやるとダメだと言う手を知る事は失敗を避けるための大きな助けになります。

この本はそれだけではなく、そこから、再治療して歯並びと咬み合わせを良好な状態にするにはどうすればよいか、リカバリーするための難易度の高い治療法を紹介してくださっています。

当院では以前も書いたように、再治療の相談や、セカンドオピニオンの相談も増えてきているので、本書はとても参考になると感じました。

◆茗水矯正歯科
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