本日は、県連級位・段位審査会(寒川総合体育館)でした。当会からは、初級受審者21名、少年初段12名並びに移行初段1名及び移行二段1名の合計35名が受審しました。全員に合格して欲しいですね!自分的には、6月で大会のない唯一の日曜日でした。ゆったり昼寝と読書をしました。

 19時00分~21時00分は、「特別稽古」(長後公民館ホール)でした。

 

 さて、タイトルの件ですが、ここ数日の事ですがユーチューブ動画を見ていますと「鮒侍(男)」という言葉を何度か目に(耳に)して、強く印象付けられました。手元にあります『国語大辞典』(小学館 1981年版)では、掲載がありませんでした。

 そこで、インターネットで検索しましたら、ヒットがありました。2024年 2月22日付け『社会新報』「総がかり行動実行委緊急集会~「岸田・鮒侍男」にノー~安保3文書の具体化阻止を」という記事で、こんな記載がありました。

(転載開始)

 小見出し:「鮒侍男」の危険性

 本文:浜矩子(はまのりこ)・同志社大学大学院名誉教授(国際経済学)と清水雅彦・日本体育大学教授(憲法学)が講演した。浜さんは岸田首相を鮒侍(ふなざむらい)男と命名したと語る。「岸田氏は『仮名手本忠臣蔵』に出てくる鮒侍のようだ。自民党という井戸の中で、あっちにフラフラ、こっちにフラフラ、頭をぶつけてばかりいる人物。何の信念も使命感もない」と痛烈に批判した。その危険性について「行政の最高ポストにこんな鮒侍男いることほど、危険なことはない。敵基地攻撃でいつ戦争に駆り出されるか分からない」と斬り捨てた。浜さんは経済活動の本来あるべき姿を説いた。「経済学の父、アダム・スミスは『他者の喜びをわがこととして喜び、他者の悲しみに涙する営みなり』と説いた。経済活動は人間を幸せにする、人権の礎でなければならない」と語り、「人を不幸にする大軍拡は論外だ」と強調した。

(転載終了)

 また『日刊ゲンダイ』2023年11月3日号では、浜氏が「『アホダノミクス男』『鮒侍男』続き、『下手くそな宮大工』・・・岸田首相に3つ目を命名」という記事がありますので、「岸田首相は鮒侍男」と名付けたのは浜氏という事になります。

 

 浜矩子同志社大学教授は、1952年、東京生まれです。一橋大経済学部卒業後、三菱総研に入社し英国駐在員事務所長、主席研究員を経て、2002年から現職となりました。「2015年日本経済景気大失速の年になる!」(東洋経済新報社、共著)、「国民なき経済成長」(角川新書)など著書が多数あります。「異端の経済学者」ととも言われていますが、「アベノミクス」を「アホノミクス」と舌鋒鋭く批判し続けて来ました。

 

 日本では、鯉(こい)と鮒(ふな)はともに淡水魚を代表する様な魚です。鯉は川魚の王様のように扱われ、鯉の滝登りとか五月の鯉のぼりの様に華やかな役どころが与えられています。

 他方で鮒は、昔から泥臭いもののたとえとして扱われて来た様に思えます。江戸時代には意気地なしの田舎者の事を鮒と呼び、かの浅野匠頭も吉良上野介に「鮒侍」といわれて頭に血が上って江戸城なで刃傷(にんじょう)に及んたのです。忠臣蔵の発端です。

 吉良上野介曰く、「お前(浅野匠頭)の狭い家が井戸だとすれば、この御殿は世間だ。井戸の中の鮒は広いところでおろおろして柱に頭をぶつけて死んでしまう。その鮒にお前は似ている。よく見れば鮒そっくりじゃないか。鮒が侍の姿をするのを俺ははじめて見た。鮒だ、鮒だ、鮒侍だア」という事です。

 鯉を高位として大人物に例えたとき、鮒を小人物と考えた鮒の呼び名です。転じて、「ドタバタ騒ぐヘッポコ侍」という事になります。その通りでして、浅野匠頭も「鮒侍」と言われた位で逆上して刀を振り回すのでは、やはり鮒だったのです。何故ならば、主君であれば、家来の事や城下の民の事を考えて、自らの行動を律したでしょう。それが、出来なかったのはやはり鮒だと思います。

 

 そして、岸田首相ですが、国家国民の為に何事かを為そうとするのではなくて、ただただ自分の首相としての地位を保つ為に、あっちへふらふら、こっちへフラフラです。

 「聞く力」と言いましたが、それは民の声を聞く力ではなくて、アメリカ様の要求を聞く力でした。今はちょっと「疎遠」になっていますが、麻生副総裁の声を聞く力でした。つまり「言いなり」っという事です。

 「被爆地ヒロシマの政治家」と言いながら、真逆と思える攻撃用ミサイル配備とか敵基地攻撃能力=先制攻撃と乱暴な事を平気で行います。

 金持ち増税である「金融資産への課税」を主張していましたが、いつの間にやら金持ちが喜ぶ「資産倍増」に変わりました。

 「軍事費倍増」を打ち出しながら、今度は「異次元の少子化対策」に看板を付け替えます。もちろん「軍事費倍増」を取り下げた訳ではありません。

 「火の玉」となって政治改革を目指すと宣言しながら、結果はザル法に穴が開いた「政治資金規正法の改悪」を行っただけです。

 6月27日に首相官邸で自民党の渡海紀三朗政調会長らと面会した際、全く評価されていない岸田政権の政策を「政府で取り組んできた賃上げや定額減税の効果がだんだんと出てきている」と自画自賛しました。だいたい「定額減税」って始まったばかりです。それなのに、きちんとしたデータに基づいて効果測定した訳ではなくて、何の根拠もなく成果を言っているだけなのです。つまり、思い付きという事です。

 

 これらの「定見のなさ」と様に「狭い井戸からしか世の中をみない」というのは、確かに鮒侍なのです。